10日に福島競馬場で行われる第58回七夕賞(GIII、芝2000m)のデータを紹介する。
前走の天皇賞・春で4着だったヒートオンビート、昨年の京都新聞杯から勝ち星から遠ざかっているレッドジェネシス、前走・福島民報杯を5馬身差をつけて快勝したアンティシペイト、昨年の福島記念で2着だったヒュミドール、連覇を狙うトーラスジェミニらが出走予定だ。
◆【七夕賞2022予想/データ攻略-前編】ヒートオンビートに「勝率0%」の死角、「連対率100%」が後押しする人気馬とは
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
■7番人気に注目
2018年には11番人気メドウラークが優勝、3着に12番人気のパワーポケットが入り3連単256万3330円と波乱を起こしており、過去10年でフタ桁人気が馬券内に8頭も絡んでいるように荒れる傾向にあると言えるだろう。その中で、1番人気は【2-1-1-6】勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%で、昨年の1番人気クレッシェンドラヴが14着、2020年の1番人気ジナンボーは9着と馬券に絡んだのは、17年の1着ゼーヴィントまでさかのぼる。
また、2番人気は【2-1-0-7】勝率20.0%、連対率・複勝率30.0%で、昨年は2番人気トーラスジェミニが優勝している。最多となる3回の優勝をしているのが、3番人気で【3-0-0-7】勝率・連対率・複勝率30.0%となっている。
1~3番人気の合計が【7-2-1-20】勝率23.3%、連対率30.0%複勝率33.3%となっている。細かく見ると2018年は馬券に絡まず、19年は2、3番人気が絡んだが、それ以外の年では1頭しか絡んでいない。このことから、1~3番人気の中から選ぶなら1頭だけにした方がよいのかもしれない。
注意すべきなのは、最多となる5頭が馬券に絡んでいる7番人気は【0-3-2-5】勝率0.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%だ。7番人気だった昨年のロザムールと、2020年のブラヴァスは2着と2年連続して連対している。複勝回収値も245と高いので狙ってみるのも面白いかもしれない。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ヒートオンビートは3枠6番に 人気馬は条件合致で勝利“50%”超えの好枠に
◆【血統傾向】ハンデ×小回りの波乱レースで狙う、単回収値「263」の穴配合
◆【脚質傾向】上がり3Fの実績に注目 データからわかる好走条件とは
◆【前走ローテ】2勝が最多の難解なレース 穴馬激走の単勝回収値1006に注目
七夕賞2022予想コラム一覧
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“8人気”前後の盲点 「距離延長がむしろプラスになる」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“10倍”前後の惑星 「実績ほど上位陣との差はない」
◆【穴馬アナライズVol.3】前走敗戦で“人気落ち”の妙味 「大きな武器」で波乱を演出
◆【危険な人気馬】人気一角の実績馬は“消し”評価 「立ちはだかる2つの壁」
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】前走惜敗の穴馬に高評価「A」 操縦性を徹底的に鍛え上げ好気配
◆【追い切り診断】人気一角に不満の「B」評価 さすがの迫力も「全幅の信頼は置きづらい」
◆【追い切り診断】ヒートオンビートを上回る最高評価「S」 優勝も意識できる「狂いのない調整」
◆【追い切り診断】実績上位の人気馬に「A」評価 柔軟な脚捌きで「平凡さをまったく感じさせない」
▼データ予想
◆【騎手データ】人気馬2頭に明暗も 大穴候補は条件合致で“連対率50%”の「美浦のベテラン」
◆【データ攻略-前編】ヒートオンビートに「勝率0%」の死角、「連対率100%」が後押しする人気馬とは
◆【データ攻略-後編】前走フタ桁着順の穴馬 連対率“75%”が波乱を巻き起こす
プロキオンステークス2022 データコラム一覧
◆【プロキオンS2022予想/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【プロキオンS2022予想/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【プロキオンS2022予想/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【動画プレーバック/プロキオンS2021】9番人気メイショウカズサが雷鳴響く小倉の重馬場でレコード勝ちでの重賞初制覇
文・SPREAD編集部