10日に福島競馬場で行われる七夕賞(GIII、芝2000m)の「血統傾向」を分析する。
重賞未勝利ながら天皇賞・春4着、日経賞3着など実績十分のヒートオンビートや、前走福島民報杯を5馬身差勝利のアンティシペイトをはじめ、昨年の福島記念2着馬ヒュミドール、小倉記念以来の勝利を狙うモズナガレボシら、ハンデ戦だけにどの馬が勝ってもおかしくない面白いメンバーが揃った。
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ここでは、血統データから読みとく七夕賞の推奨馬を紹介する。
■キングマンボ系×サンデー系の組み合わせに注目
データは2017年以降の七夕賞を集計。3着内馬の血統表は以下の通り。
過去5年で稍重が2度、重馬場が1度と道悪開催が多い七夕賞だけあって、上がりの掛かるタフなレースになりやすい。そのためか切れ味タイプのディープインパクト産駒は1勝しか挙げられていない。また、小回り特有のよどみない流れになり、ハイペースになりやすく、スピードの持続力を備えたキングズベスト産駒のようなキングマンボ系の好走が多いのはそのためだろう。今年も昨年の七夕賞を逃げて2着好走のロザムールが出走予定で例年通り持続型のレースになりそうだ。
さらに、キングマンボ系×サンデー系の配合が好相性で【1-1-1-4】(勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率42.9%/単回収値84)。2021年2番人気1着のトーラスジェミニ、20年7番人気2着のブラヴァスなど人気以上の好走を見せており、この組み合わせから注目馬をピックアップしたい。
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1頭目は、ルーラーシップ産駒のヴァンケドミンゴ。昨年の七夕賞では、16番の外枠発走から外を回ることになり伸びきれず12着に敗れたが、3着内に入った3頭全て内枠の馬だったように内有利の馬場だった。全4勝を福島で挙げている福島巧者のヴァンケドミンゴなら、これで見限るのは早計だろう。2017年以降、父ルーラーシップ×母父サンデー系の牡馬が、前走右回りの芝レースで上がり3位以内の脚を使いながら4着に敗れた次走に福島芝に出走すると【1-1-3-1】(勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率83.3%/複回収値195)と母数は少ないが、非常に高い複勝率を誇っている。6歳となったが末脚は健在で、展開や馬場が向けば大外一気のシーンも想像しやすく推奨したい一頭だ。
2頭目は同じくルーラーシップ産駒のエヒトをピックアップ。3勝クラスに昇級後はなかなか勝ち切れなかったが、3走前のサンタクロースSで快勝しオープン入りを果たした。前走の京都記念でも、上がり3位の脚を繰り出し、0秒4差の7着は悪くない。ハンデ重賞は初となるが、父ルーラーシップ×母父サンデー系の牡馬は、前走上がり5位以内の脚を使い、次走にハンデ戦の芝レースで54kgを背負うと【6-1-2-11】(勝率30.0%、連対率35.0%、複勝率45.0%/単回収値263)と高い勝率を誇っている。オープン入り後も大きく負けておらずスムーズにさばくことができれば巻き返しが可能だ。
▼その他、過去10年データ傾向
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七夕賞2022予想コラム一覧
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▼データ予想
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プロキオンステークス2022 データコラム一覧
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文・中井達也(SPREAD編集部)