【七夕賞/騎手データ】人気馬2頭に明暗も 大穴候補は条件合致で“連対率50%”の「美浦のベテラン」

10日は福島競馬場でサマー2000シリーズの第1戦目となる七夕賞(GIII、芝2000m)が行われます。

設立からしばらくの間は福島芝1800mで行われ、1980年に距離が2000mへと変更されました。今回は2000年の東京開催と2011年の中山開催を除く、2000年以降の過去データを基に気になる騎手データを見ていきます。

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なお、人気馬に跨る池添謙一騎手、武藤雅騎手は七夕賞初騎乗となるため、両騎手は福島芝2000m戦の騎乗データをご紹介します。

■ベテラン勢に出番あり

今年の七夕賞に騎乗する騎手の中で2000年以降に騎乗経験があるのは11名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]七夕賞の騎手別成績(2000年の東京開催と2011年の中山開催を除く)

騎手によって騎乗数にバラつきが見られるため、過去5回以上の騎乗経験がある7名を中心に見ていきましょう。その7名の中で着順と人気のバランスに優れ、連対率も20%以上と上々の数値を記録できているのが柴田善臣騎手と津村明秀騎手です。

柴田善臣騎手は2004年のチアズブライトリー(8人気)、10年のドモナラズ(11人気)の2頭を勝利に導き、08年は11番人気のミストラルクルーズで2着。人気以上の激走が何度も見られることから、七夕賞穴メーカーの筆頭かもしれませんね。ホットゾーンが当日8番人気から11番人気騎乗時で【2-1-0-3】連対率50%と驚きの数値が算出されています。

なお、柴田善臣騎手は前日15番人気のシークレットラン(牡6、美浦・田村康仁厩舎)に騎乗予定。当日ホットゾーンに推されるようなら押さえるべきでしょう。

続いて津村明秀騎手について見ていきましょう。同騎手は2018年に4番人気のマイネルサージュで2着に好走。人気馬に騎乗する機会は多くありませんが、過去に騎乗した5鞍中4鞍で人気以上の着順に騎乗馬を導いています。

同騎手が今年騎乗を予定するのが前日12番人気のヴァンケドミンゴ(牡6、栗東・藤岡健一厩舎)。単純に人気だけを見てしまうと厳しそうですが、本馬は福島芝で4勝を挙げ、七夕賞や福島記念でも好走がある現役馬きっての福島巧者。人気以上の激走が見られるのでしょうか。

そして柴田善臣騎手と同様に穴メーカーの面が見られるのが内田博幸騎手です。2012年のアスカクリチャン(14人気)、20年のクレッシェンドラヴ(3人気)で2回の優勝経験があり、16年は11番人気のオリオンザジャパンで2着に激走。人気馬でも人気薄の馬でも頼りになる騎手と言えるでしょう。

同騎手は前日9番人気のプリマヴィスタ(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)に跨ります。過去の好走例とハンデ、所属などは重なりませんが、軽ハンデを活かし食い込みがあるのか注目です。

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■戸崎圭太騎手の頭を意識

そして集計期間内最多となる3勝を挙げる七夕賞男が戸崎圭太騎手です。2016年のアルバートドック(3人気)、17年のゼーヴィント(1人気)、21年のトーラスジェミニ(2人気)と上位人気馬を着実に勝たせてきました。

また【戸崎圭太騎手】×【4歳・5歳】は【3-0-0-2】勝率(連対率)60%と熱い組み合わせが見つかります。奇しくも同騎手が跨るのが5歳馬で前日5番人気のモズナガレボシ(牡5、栗東・荒川義之厩舎)。

アルバートドックらと同じハンデが57キロなら完璧でしたが、それでも過去データから買えると判断できます。買うなら思い切って頭が良さそうですね。

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■人気馬に騎乗の2騎手は…

最後に当日も上位人気が予想されるアンティシペイト(牡5、美浦・国枝栄厩舎)に跨る武藤雅騎手、ヒートオンビート(牡5、栗東・友道康夫厩舎)に跨る池添謙一騎手について見ていきます。

[2000年以降]武藤雅騎手、池添謙一騎手の福島芝2000mの成績

両騎手とも七夕賞の騎乗経験がないため参考とするのが福島芝2000mの過去成績です。算出されたデータですが、表面上だけ見れば決め手に欠けるというのが正直な感想。

武藤雅騎手は人気と着順のバランスに優れるものの、この舞台で2番人気以内に支持されたのが僅か2回で結果は【0-0-1-1】です。

一方、人気と比べると大きな着順の落ち込みが見られる池添謙一騎手ですが、7鞍中重賞騎乗時は【1-0-1-1】で、2003年のアサカディフィート(5人気3着)、20年のバイオスパーク(2人気1着)と人気以上の走りが見られました。

未勝利や500万下(現1勝クラス)と比べるとグッと安定感が増していて、重賞なら買えますね。そもそも栗東所属の池添謙一騎手がわざわざ福島重賞に騎乗するあたり勝負駆けなのでしょう。今回も勝負の遠征と考えられます。

以上、七夕賞の気になる騎手データでした。データ注目騎手として熱いパターンに該当する戸崎圭太騎手、福島芝2000m重賞で勝負強い池添謙一騎手の2名をプッシュします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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