今週は中京競馬場でチャンピオンズカップ(GI、ダ1800m)が行われる。昨年はテーオーケインズが驚愕のパフォーマンスで圧勝。この路線に敵なしを示す勝ちっぷりだった。早くから連覇濃厚の声が上がるディフェンディング・チャンピオンに待ったをかける馬はいるのだろうか。
過去8年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてテーオーケインズを取り上げる。
◆【チャンピオンズカップ2022予想/追い切り診断】前走惨敗で人気落ちも高評価「A」 「体調面は雲泥の差」
Advertisement
■8年連続馬券内馬を輩出の強力データ
言わずと知れた昨年の覇者。ディフェンディング・チャンピオンのチュウワウィザードに6馬身差をつける内容はこの馬の時代到来を予感させるものだった。時折見せるポカがこのタイミングで発動しなければ……そんな不安をヨソに、以下のデータが連覇を後押しする。
・年内にGI勝利実績あり→8年連続馬券内
先週ジャパンカップを制したヴェラアズールのような駆け上がり方がある芝GIに対し、中央ダートGIは積み重ねた実績がモノを言う条件。ゴールドドリームやコパノリッキー、チュウワウィザードなど年内にGI勝利実績がある馬による好走が目立つレースで、今年の出走馬でそれを満たすのはテーオーケインズと3歳馬ノットゥルノの2頭だけだ。
ただ、ノットゥルノは古馬混合重賞の前走で惨敗。同世代間での好走しかない点はマイナス材料となってしまう。JBCクラシック→チャンピオンズカップのローテーションは昨年とまったく同じで、連覇に向けて視界は良好と言えよう。
▼その他、データ攻略
◆【データ攻略】重賞未勝利馬にGI初制覇の可能性 勝率8割に心強い追い風
◆【データ攻略】過去に激走した伏兵馬に共通点 好走条件に合致する波乱の使者とは
◆【データ攻略】前走惨敗で“人気落ち”の妙味 「馬券内率100%」の鉄板条件で見限れない
チャンピオンズカップ2022予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】条件合致で複勝率7割超 一発を託すだけの価値がある名手とは
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】上位人気の一角に高評価「A」 「昨年より今年の方が上」
◆【追い切り診断】テーオーケインズを上回る「S」評価 「申し分のない攻め気配」
◆【追い切り診断】注目の新興勢力にまさかの辛口「B」 「モチベーションが減衰」
◆【追い切り診断】前走惨敗で人気落ちも高評価「A」 「体調面は雲泥の差」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”前後の爆穴 「嫌われ要素が多く妙味が増す」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“30倍”以上の盲点 「一気に素質開花の下地は揃った」
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“2桁”の伏兵 「ノンタイトルも能力はゆうに重賞級」
◆【危険な人気馬】ダート界の新星は“消し” 「未知の魅力に惑わされるな」
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”の3歳馬に注目 連対率「5割超」の好データが後押し
▼その他、過去10年データ傾向
◆【記録室】“十数年ぶり”のダブル快挙に見るテーオーケインズ「連覇へのハードル」
◆【枠順】テーオーケインズは3年連続馬券圏内の好枠 人気一角は勝率“0%”の1枠に
◆【前走ローテ】テーオーケインズに“黄信号” JBC1、2着馬「不振」の歴史
◆【脚質傾向】馬券内率“34.5%”の先行を信頼も、穴は「差し・追込」
◆【人気傾向】クラウンプライドに不安要素、3歳馬×2人気は連敗中
◆【動画プレーバック/チャンピオンズカップ2021】1人気のテーオーケインズが直前で豪快な末脚を発揮し、2着に6馬身差をつける圧勝で中央GI初制覇
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2022チャンピオンズカップ-データ分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。