■ハピ
前走のみやこSはスタートしてすぐに内ラチ沿いへと進路を取ると、例によって中団で脚を溜めて決め手勝負の構え。迎えた直線ではややゴチャつき、アクセルを踏み込むタイミングが遅れたものの、それでも馬群を縫うように伸びて4着に入っている。ロスのない内を選んだ以上は仕方のない部分もあるが、それでもスムーズならもっと際どかったはずだ。
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今年1月の新馬戦でデビューしてこれを快勝すると、無傷の3連勝でJpnIのジャパンダートダービーへ進出。ここでノットゥルノの後塵を拝して4着に敗れると、レパードSで3着、前々走のシリウスSで2着と連敗を喫している。まだタイトルこそ手にしていないが、展開に左右されやすい脚質を考えれば取りこぼすのも致し方なく、敗れているものの上位との差がわずかであることを考えれば、ポテンシャルはゆうに重賞級。一線級が揃ったここでも、流れひとつで馬券内入りがあっていい。
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今年はテーオーケインズやクラウンプライドなど、有力馬が前で競馬を進めたいだけあって地力勝負になりそうなここは、末脚勝負に徹するこの馬に流れが向く可能性はある。キャリア7戦のうち、6戦で上がり最速をマークしているように決め手は随一。ゴール前で勢いよく追い込んでくるシーンを期待したい。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。