11日に阪神競馬場で行われる第74回阪神ジュベナイルF(GI、芝1600m)の過去10年データ分析を紹介する。
アルテミスSをデビューから2連勝で制したラヴェル、同2着も新馬でJRA史上最速タイの上がり3F31秒4を繰り出し評判の高いリバティアイランド、札幌2歳Sを制したドゥーラらが出走予定。
ここでは予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
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■リバティアイランドよりラヴェルが優勢
過去10年、逃げ【1.0.0.9】、先行【3.2.1.33】、差し【5.5.7.57】、追込【1.3.2.49】と、阪神芝外回りコースらしい「差し」有利の傾向にある。
昨年も4角10番手で回ったサークルオブライフが大外から差し切りV。1番人気のナミュールは差し損ねてクビ差4着に敗れたが、出負けから4角17番手という位置から上位争いに顔を覗かせた。
4角2~5番手の好位が【2.3.3.45】に対し、4角7番手以下は【6.5.7.87】。4角10番手以下に位置しても【3.4.4.72】と高い数値を示しているとおり、やはり差し・追込の台頭が目立つ。
上がり最速は【3.3.1.5】。昨年こそ上がり最速のナミュールは差し届かずの4着だが、2017年優勝のラッキーライラックから20年3着のユーバーレーベンまで、4年連続で上がり最速の馬が馬券内に入っていた。
新馬で上がり3F31秒4のリバティアイランド、これを前走・アルテミスSで上がり最速の33秒0で差し切ったラヴェルの2頭は勝ち負けレベルの存在か。
とくに前走・東京コース組で上がり上位を計時した馬は強く、上がり1位は【3.1.2.9】と複勝率40.0%。同条件で上がり2位は【0.2.1.10】となり、データ上、前述2頭の優劣は「ラヴェル>リバティアイランド」となる。
一方、逃げ切りは2019年の4番人気レシステンシアのみで、掲示板に載ったのはわずか2回。未勝利、サフラン賞を逃げ切りで2連勝中のサンティーテソーロ、ファンタジーSを逃げ切ったリバーラ、逃げて野路菊S2着、アルテミスS3着のアリスヴェリテ(抽選対象)は、ここでもハナを奪う競馬なら厳しい。
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文●SPREAD編集部