■ショウナンナデシコ
【中間調整】5歳シーズンだった2022年に一気にブレイク。春夏はGI級レースのかしわ記念を含み、交流重賞4連勝。秋はやや勢いに陰りを見せたがJBCレディスクラシックの3着など崩れずに走り続けた。年内最終戦だった東京大賞典こそ6着に終わったが、これはかなりのメンバー構成だったし、連戦の疲れもあったはず。あの相手関係でも主導権を握るレースができたのは大きな収穫と言えた。その後はイクタトレーニングファームへの短期放牧を挟んで、2021年12月のベテルギウスS以来の中央参戦となるフェブラリーSを目指すこととなった。2月5日の初時計で坂路15-15をこなし、1週前追いでは終いにガツンと負荷を掛けられ、追走先着。時計も4F51秒1(一杯)とかなり早い数字を出せていた。
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【最終追い切り】輸送を控えたレース当週は坂路で終い重点の単走調整。落ち着き払ってリズミカルに進み、坂の途中の見せムチへ機敏に反応すると。単走とは思えない気合い乗りから鋭い加速を披露した。
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【見解】常に稽古で動くタイプだが、この中間はパワーアップぶりが顕著で以前より楽にいい時計を出せているようになっている。最終追いでかなり馬場が悪い時間帯にも関わらず、素軽く動けたあたりも地力強化を物語るものだ。久々の中央でもいい状態で走れそう。地方船橋でのものとはいえ、昨年左回りマイルのGI級レースを制しているのも強みだ。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。