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【フェブラリーS/危険な人気馬】鞍上騒動の人気一角は“消し” 「馬券内率10%」の事実

【フェブラリーS/危険な人気馬】鞍上騒動の人気一角は“消し” 「馬券内率10%」の事実

今週は今年最初のGI、第40回フェブラリーS(GI、ダ1600m)が行われる。デビューから7勝2着3回で連対率100%、前走の根岸Sで重賞初制覇を飾ったレモンポップを筆頭に、一昨年の全日本2歳優駿覇者ドライスタウトや、初の外国馬参戦となる、カナダのシャールズスパイト、昨年のNARグランプリ3歳最優秀牝馬に輝いた、浦和のスピーディキックなど、中央・地方・海外から個性豊かなメンバーが揃い、ダートマイル王を狙う激しい戦いが予想される。

そんな中、主戦・戸崎圭太騎手とのコンビ継続で頂点を狙うドライスタウトが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■出世しない全日本2歳優駿の勝ち馬

デビューから3連勝で全日本2歳優駿を制し、GIホースの仲間入りを果たしたドライスタウト。昨年は兵庫CSこそ4着に敗れたものの、約半年ぶりのレースとなった霜月Sを制し、年明けのすばるSでは勝ち馬からクビ差の2着と、安定したレースぶりが評価を高めている。

とはいえ、フェブラリーSでは重賞での戦績が大きくモノを言う舞台。過去10年の優勝馬延べ10頭は、すべて過去1年以内にダート重賞での優勝経験があった。さらに、過去10年の前走別成績を見てみると、3着以内に入った延べ30頭中28頭が、根岸S、東海S、チャンピオンズC、東京大賞典、川崎記念と、この5つのいずれかのレースに出走していて、本番での好走につなげている。

一方、前走がオープン以下だった馬の成績は【1.0.0.9】と不振。唯一、2014年のコパノリッキーが勝利しているが、16番人気での激走でレアなケース。そんな同馬も、過去1年以内にダート重賞を制しており、決して無理筋ではなかった。ドライスタウトは、全日本2歳優駿を制しているが、あくまで一昨年の出来事。昨年はダート重賞を制しておらず、この点も、同馬にとっては大きな減点材料となる。

ちなみに、全日本2歳優駿はGIではあるが、のちに出世する馬を多く輩出していない。2002年に統一GIへ昇格したが、昨年までの勝ち馬21頭中、その後GIを制した馬は、ユートピア、フリオーソ、スーニ、ルヴァンスレーヴのわずか4頭。しかも4頭中3頭は2000年代の馬たちで、近年はますます出世につながらないレースとなってしまった。

これらの点を踏まえ、ドライスタウトが好走できるかどうか、かなり疑問符がつき、ここは思い切って「消し」でいきたい。ところで戸崎騎手は人気の1頭、レモンポップの主戦も務め、今回かち合うこととなり、ドライスタウトとのコンビ継続となった。その結論が吉と出ればいいのだが…。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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