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【高松宮記念/危険な人気馬】重賞ウイナー“2騎斬り” 「GI実績不足が仇となる」

【高松宮記念/危険な人気馬】重賞ウイナー“2騎斬り” 「GI実績不足が仇となる」

いよいよ春のGIシリーズが開幕。第53回高松宮記念(GI、芝1200m)は、前哨戦のシルクロードSを制したナムラクレア、前走は香港スプリント5着と好走のメイケイエール、条件戦から4連勝で阪急杯を制したアグリらが中心か。加えて一昨年のスプリンターズS覇者ピクシーナイト、レース連覇を目指すナランフレグなど、昨年の高松宮記念1~5着馬が勢ぞろいし、電撃の桶狭間決戦は混戦模様を呈している。

そんな中、上位人気に支持されそうな牝馬2騎が、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■牝馬の好走条件は、GI実績か初の1200m戦

今年の高松宮記念は、GI馬が3頭参戦するも、人気の中心は、悲願のGI初制覇を狙うナムラクレアメイケイエールの牝馬2頭。前者はシルクロードSで上がり32秒9と鋭い決め手を発揮し、初の左回りも克服した。後者は気難しい気性であてにしづらいタイプだが、昨年の高松宮記念では不利な17番枠から0秒1差の5着と、枠順に泣いた一戦。ともに父ミッキーアイルで、父が勝ち切れなかったレースで、雪辱を果たすか注目が集まる。

しかし高松宮記念では、1996年にGIへ昇格以降、牝馬の優勝はわずか4頭と、牡馬優勢の傾向にある。2000年に施行時期が3月へ変更されてからは、03年ビリーヴ、12年カレンチャン、20年モズスーパーフレアの3頭が勝利しているが、ビリーヴ、カレンチャンはどちらも前年のスプリンターズS覇者、モズスーパーフレアも同2着と、すでにGIで勝ち負けできるような馬じゃないと、牝馬が高松宮記念を勝つことはできない。

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また、近年3年は牝馬が1頭以上、馬券圏内に入っており、決して牝馬が不利とは思えないかもしれないが、20年3着グランアレグリア、21年2着レシステンシアはすでにGI馬、22年2着ロータスランドも含めて、3頭の共通項は初の1200mへの参戦だった。つまり、マイル戦のGI実績があったり、初のスプリント戦への参戦で未知の魅力あふれるタイプが、牝馬で好走する条件となるだろう。

過去10年、シルクロードS組は【4.2.1.23】と、高松宮記念の最重要ステップになっているが、中京で行われた近2年は【0.0.0.7】と、同コース同距離で行われたからといって、本番でも結果に結びついているわけではなく、ナムラクレアにとっては気がかりなデータ。

またGIでも、と常に期待を集めるメイケイエールだが、【0.0.0.6】と未だにGIで馬券圏内に入ったことは皆無。その間、1番人気1回、2番人気2回、3番人気2回と、すべて人気を裏切っており、決して信頼のおけるタイプではない。

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これらのことを踏まえ、GIで連対実績がなく、1200mを中心に使われてきた両馬が、過去に高松宮記念で勝ち負けを果たしてきた牝馬たちに比べると、やや見劣りする点は否めない。過去10年で1~3番人気で決着したのは2回、一方で、2ケタ人気が馬券圏内に入ったのも5回を数えるなど、波乱決着も大いに考えられる高松宮記念。

今年、上位人気が予想される2頭の牝馬は信頼が置けるほどの価値はないと判断し、ここは思い切って「消し」でいきたい。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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