5月7日に東京競馬場で行われる第28回NHKマイルC(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年の朝日杯フューチュリティSを制したドルチェモア、前走・ニュージーランドTを制し現在3連勝中のエエヤン、皐月賞18着からの巻き返しを図るダノンタッチダウン、前走・アーリントンC覇者のオオバンブルマイなどが出走予定。
ここでは予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■GI組が最多4勝
前走・桜花賞組【2.2.0.12】、ニュージーランドT組【2.1.2.45】、皐月賞組【2.1.1.10】、アーリントンC組【2.0.4.19】が2勝ずつと大混戦。ただ、前走クラス別に分けるとGI組が最多4勝を挙げている。
前走・GI組が優勝するには前走「5着以内」が絶対条件。今年のGI組は、桜花賞7着シングザットソングと皐月賞18着ダノンタッチダウンの2頭が出走予定だが、いずれも条件に合致しない。
しかし、馬券圏内に注目すると前走・GI組の巻き返しが見られる。2021年2着のソングラインは前走・桜花賞15着、16年2着のロードクエストは前走・皐月賞8着、14年3着のキングズオブザサンは前走・皐月賞15着だっただけに侮れない。

[NHKマイルC]過去10年の前走ローテ(2着まで)
桜花賞 【2.2.0.12】 勝率12.5%、連対率・複勝率25.0%
ニュージーランドT 【2.1.2.45】 勝率4.0%、連対率6.0%、複勝率10.0%
皐月賞 【2.1.1.10】 勝率14.3%、連対率21.4%、複勝率28.6%
アーリントンC 【2.0.4.19】 勝率8.0%、連対率8.0%、複勝率24.0%
ファルコンS 【1.1.1.16】 勝率5.3%、連対率10.5%、複勝率15.8%
弥生賞 【1.0.0.2】 勝率・連対率・複勝率33.3%
毎日杯 【0.2.0.7】 勝率0%、連対率・複勝率22.2%
橘S 【0.1.0.5】 勝率0%、連対率・複勝率16.7%
フラワーC 【0.1.0.2】 勝率0%、連対率・複勝率33.3%
アネモネS 【0.1.0.0】 勝率0%、連対率・複勝率100%
最多タイ6頭が登録されているのが前走・ニュージーランドT組だが、同レースの優勝馬が馬券に絡む事が出来ていない。今年の勝ち馬であるエエヤンには不安データとなる。また、馬券圏内を見ると、前走で5番人気以上に推され7着以内だった。今年、該当するドルチェモア、モリアーナ、ウンブライルには、警戒が必要だ。
同じく2勝の前走・アーリントンC組からも6頭が出走予定。2勝はいずれも前走・アーリントンCを制している馬で、昨年覇者のダノンスコーピオン、14年ミッキーアイルが挙げられる。今年は、前走・アーリントンCを制したオオバンブルマイとなる。
続いて1勝の前走・ファルコンS組【1.1.1.16】と弥生賞組【1.0.0.2】だが、弥生賞組は該当馬なし。ファルコンS組の方は、2020年にラウダシオンが優勝し、21年はグレナディアガーズが3着と、前走2着馬が近年、馬券に絡んでいる。しかし、勝ち馬である昨年のプルパレイや一昨年のルークズネストらは大敗しているだけに、優勝しているタマモブラックタイよりも2着のカルロヴェローチェの方に食指が動く。
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文●SPREAD編集部