第28回NHKマイルC(GI、芝1600m)の枠順が5日、発表された。
昨年の朝日杯フューチュリティSを制したドルチェモアは7枠13番、前走・ファルコンS2着のカルロヴェローチェは7枠15番と、栗東・須貝尚介厩舎の2頭が同居。3連勝でニュージーランドTを制したエエヤンは3枠6番、前走・ジュニアCを逃げ切りったクルゼイロドスルは6枠12番に入った。
ここでは予想のヒントになる「枠順傾向」を分析していく。
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■7枠の先行は掲示板外
上位人気が予想されるドルチェモアとカルロヴェローチェが入った7枠は【1.1.0.28】勝率3.3%、連対率・複勝率6.7%。2017年に13番人気のリエノテソーロが上がり2位で2着、21年の2番人気シュネルマイスターが上がり1位で優勝し、共に4角9番手からの差しだった。
気になるのは先行馬の失速。2013年に1番人気エーシントップが4角3番手から7着、21年には4番人気ホウオウアマゾンが2番手から9着と、先行馬が掲示板にすら載れていない。今回、同枠の2頭が先行するならば、データ上は厳しい戦いを強いられることになる。
[NHKマイルC]過去10年の枠順傾向
エエヤンが入った3枠は【0.1.2.17】勝率0.0%、連対率5.0%、複勝率15.0%と優勝ゼロ。ただし、2020年の6番人気ギルデッドミラーが3着、17年の6番人気ボンセルヴィーソが3着、16年の2番人気ロードクエストが2着と好走例はあり、決して不利の枠とは言えない。
クルゼイロドスルが入った6枠は過去2勝し、単回収値212はトップ。2020年の9番人気ラウダシオン、18年の6番人気ケイアイノーテックの戴冠によるものが大きいが、平均人気10.6に対し、平均着順9.1と人気以上の結果を残している。
しかし、6枠を上回る結果を残しているのが5枠だ。優勝は2014年の1番人気ミッキーアイルのみだが、昨年は18番人気カワキタレブリーが3着、21年は7番人気ソングラインが2着、19年は7番人気カテドラルが3着。平均人気9.0に対して平均着順は7.9と大きく上回り、今年、同枠に入ったオオバンブルマイには警戒したい。
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文●SPREAD編集部