21日に東京競馬場で行われる第84回オークス(GI、芝2400m)のデータを紹介する。
桜花賞を制し牝馬二冠を狙うリバティアイランド、同2着のコナコースト、同3着のペリファーニア、同4着から巻き返しを狙うクイーンCの勝ち馬ハーパー、前走・フローラS2着からGIでの重賞初制覇に挑むソーダズリングらが出走予定。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
Advertisement
◆【オークス2023予想/追い切り診断】ハーパーを上回る「A」の高評価 「桜花賞以上の迫力とメリハリ」
■トレンドは2桁人気
過去10年で1番人気は【5.2.1.2】勝率50.0%、連対率70.0%、複勝率80.0%。馬券外となったのは、放馬によりレースが大幅に遅れた昨年のサークルオブライフ、一昨年のソダシの2頭のみ。それ以前に2016年のシンハライトから20年のデアリングタクトまで破竹の5連勝を記録していた。
今年、1番人気に推されそうなのが前走・桜花賞で1番人気1着のリバティアイランド。気になるのが当日の単勝オッズで1.0~1.9倍のゾーンが【2.1.0.1】勝率50.0%、連対率・複勝率75.0%。さらに、前走1番人気だった馬が引き続き1番人気に推された場合、【2.2.1.0】勝率40.0%、連対率80.0%、複勝率100%となる。この2つの条件に合致しそうなのが、リバティアイランドなだけに、軸候補となる。
2番人気は【1.2.3.4】勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率60.0%となっており、2014年にヌーヴォレコルトが優勝して以降、勝ち馬が出ていない。それよりも、過去3勝している3番人気に警戒か。昨年のスターズオンアース、一昨年のユーバーレーベンとここ2年連続で優勝しているだけに、侮れない。
3番人気以上が【9.4.5.12】勝利30.0%、連対率43.3%、複勝率60.0%と9頭の勝ち馬が出ているだけに、アタマ候補となる。一方、気になるのが、ここ4年連続して単勝“2桁”人気が2、3着に入っている点だ。
2022年は10番人気スタニングローズが2着、21は16番人気のハギノピリナが3着、20年は13番人気のウインマイティーが3着、19年は12番人気のカレンブーケドールが2着だった。この4頭には前走で優勝していた共通点があり、今年該当しそうなのが、ゴールデンハインド、クインズカムイ(抽選対象)あたりか。
過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは1回のみ。1+2番人気は5回、1+3番人気は2回、2+3番人気は2回。毎年、3番人気以上が馬券には絡んでいるので上位人気を中心に押さえ、単勝“2桁”人気の大穴を組み込み、いわゆる「ヒモ荒れ」を狙うのがセオリーとなりそうだ。
◆【オークス2023予想/騎手データ】リバティアイランド・川田に“連対率0%”も軸候補 買いは連対率80%のオークス男
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】桜花賞馬・リバティアイランドは連対率0%の“鬼門”に 3年連続馬券内に伏兵が入る
◆【前走ローテ】桜花賞組の最多7勝がリバティアイランド「三冠」後押し フローラS組に‟伏兵”あり
◆【脚質傾向】優勝候補は“4角7番手”以下の差し 2、3着には伏兵の先行馬が粘る歴史あり
オークス(優駿牝馬)2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】リバティアイランド・川田に“連対率0%”も軸候補 買いは連対率80%のオークス男
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定オッズ“40倍”以上の妙味 「前走で見限るのは早すぎる」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝“14人気”前後の爆穴 「ポテンシャルは他馬にもヒケを取らない」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日“10人気”前後の盲点 「相手の1頭には必ず組み込んでおきたい」
◆【危険な人気馬】連対率100%の有力馬は“消し” 「今回のレースに不向きな脚質」
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】コナコーストに迫る高評価「A」 想定“7人気”前後が「人馬一体といった雰囲気」
◆【追い切り診断】桜花賞の好走馬に不満「B」評価 「肝心の反応面がいまひとつ」
◆【追い切り診断】ハーパーを上回る「A」の高評価 「桜花賞以上の迫力とメリハリ」
◆【追い切り診断】連対率100%の実力馬に最高評価「S」 「2400m戦も問題なくこなせそう」
▼データ攻略
◆【データ攻略】「28戦11勝」で目論むリバティアイランド超え “最強のジョーカー”がひと泡吹かす
◆【データ攻略】想定“2桁”人気に「1.2.0.0」 GI馬と接戦演じた舞台で波乱の立役者になる
◆【データ攻略】牝馬三冠馬も該当する「2.1.0.0」 “不安要素ほぼゼロ”で挑む樫の女王の座
◆【データ攻略】前走・重賞勝ち馬はノーマーク禁物 “1分58秒台”が証明するGI激走率6割超
◆【WIN5予想】メインは“リバティアイランドに迫る”末脚自慢も候補 新潟11Rはダ経験馬で「一点突破」
▼血統傾向
◆【血統傾向】距離延長で重賞好走馬に食指 種牡馬データが示す「スタミナ」に期待
◆【血統傾向】才能開花で“2桁”人気が復活の予感 連敗の重賞馬が大波乱を演出する
文●SPREAD編集部