東北楽天ゴールデンイーグルスから海外FA権利を行使した松井裕樹投手が19日(日本時間20日)、パドレスと合意したと伝えられた。すでにメディカルチェックも受けており、問題なければ正式に入団発表される見込みだ。
さらに米メディアによると、パドレスは今永昇太投手にも関心を寄せている可能性があり、成立すればダルビッシュ有、松井、今永と侍ジャパンのメンバー3人が来季は共闘することになる。
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■「メジャーで生き残る材料が揃っている」
ブルペン陣の強化を目指し、松井獲得に乗り出したパドレス。次は先発ローテーションの改善が必須であり、米メディアでは今永の名前も挙がっている。
米スポーツサイト『FanNation』は「このオフシーズン、パドレスはもう1人、日本のスター投手を獲得できるか。チームは日本市場を狙うかもしれない」と題して、記事を公開。「合意したクローザー(松井)はブルペンを助けることができるだろう。しかし、フロントオフィスは先発投手陣を改善するためにまだやるべきことがある」と指摘し、今永獲りに動く可能性を示唆した。
記事は、米メディア『Bleacher Report』のザカリー・D・ライマー記者が記した「パドレスはローテーションの構築を優先すべきであり、ダルビッシュとジョー・マスグローブに次ぐ投手として、日本の左腕ショータ・イマナガより優れた成績を収めることができる投手はいないかもしれない。彼はヨシノブ・ヤマモトほど派手ではないが、メジャーで生き残るための材料は揃っている」というコメントを引用し、「イマナガはチームに大きな貢献をするだろう」と主張した。
■開幕戦で大谷vs.ダル、今永、松井が実現か
パドレスはこのオフシーズンにペイロール削減を試みており、すでにフアン・ソト外野手とトレント・グリシャム外野手を交換トレードでヤンキースに放出し、代わりに5選手を獲得することが決定している。
また、サイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル、守護神ジョシュ・ヘイダーのほか、マイケル・ワカ、セス・ルーゴ、日本でもプレーしたニック・マルティネスら複数投手がFAとなっており、一部選手はすでに新天地も決まっている。来季に向けて、投手陣は先発もブルペンも補強必須という状況であり、先述の『FanNation』は「イマナガはFA選手の退団によって減少するローテーションに好影響を与える」とし、加入に期待した。
来年3月20日の開幕戦(韓国・ソウル)で、パドレスは大谷翔平投手のドジャースと激突する。ダルビッシュ、今永が先発し、松井が抑えるというパターンが実現するのか。そして、DHで登場する可能性の高い大谷をどう抑えるのか。侍ジャパン対決は大きな注目を集めそうだ。
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文●SPREAD編集部