1月28日は東京競馬場でフェブラリーSの前哨戦となる根岸S(GIII、ダ1400m)が開催されます。
今回は2003年の中山開催を除き、1400m戦として施行されるようになった2001年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。
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目次
■藤岡康太騎手は過信禁物
今年の根岸Sに騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは10騎手。各騎手のデータは次の通りです。
着順と人気のバランスに優れる騎手が3名ほど見つかりますが、連対率がやや物足りません。今回は連対率重視で上位3騎手を順に見ていきましょう。
まず取り上げるのが騎乗数こそ2鞍ですが、その少ない機会で結果を残す藤岡康太騎手です。
同騎手は2012年にシルクフォーチュン(4番人気)に跨り勝利を収めていますね。流石に2鞍だけではサンプル不足なため、集計対象を2001年以降の東京ダート1400m戦に広げるとその結果は【1.4.0.33】連対率13.2%。
人気馬に跨る機会が少なかった言えばそれまでですが、東京ダート1400m戦かつ1~3番人気時の成績は【0.1.0.3】と、人気馬でも微妙な結果に終わっています。ちなみに東京ダート1600m戦かつ1~3番人気時の成績も【0.0.0.4】で、東京ダートで堅実とは言えなませんね。
なお、藤岡康太騎手が根岸Sで騎乗予定なのが前日16時時点2番人気のサンライズフレイム(牡4、栗東・石坂公一厩舎)。
4連勝中で勢いに乗る同馬ですが、ジョッキーのコース成績から過信禁物と言えます。
■戸崎圭太騎手×前走3着以内は買い
続いて集計期間内最多の連対を誇る戸崎圭太騎手のデータを見ていきましょう。
同騎手は2016年のモーニン(1番人気1着)、17年のベストウォーリア(3番人気2着)、18年のサンライズノヴァ(1番人気2着)、23年のレモンポップ(1番人気1着)と4度の連対。一方で、14年のブライトライン(1番人気4着)、19年のサンライズノヴァ(1番人気8着)、22年のソリストサンダー(1番人気9着)と1番人気で4着以下に敗れたケースも3回あります。
注目ファクターは騎乗馬の前走着順で、「前走1~3着馬」に騎乗時は【2.2.0.2】連対率66.7%。連対した4頭が全て該当するデータで、前走着順チェックは必須です。
さて、今年の根岸Sで戸崎圭太騎手が跨るのが前日16時時点5番人気のパライバトルマリン(牝4、美浦・林徹厩舎)。
同馬は前走のクイーン賞で3着に好走していて熱いデータに該当します。昨年4月の1勝クラスでは今回人気のサンライズフレイムに先着した実績もありますね。素直に軸扱いするのが正解と考えます。
■武豊騎手は買いどころが明確
続いて集計期間内に勝ち鞍こそないものの、4度の馬券絡みがある武豊騎手のデータを見ていきます。
同騎手は買いどころが分かりやすく「牡馬またはセン馬」かつ「当日4番人気以内」なら【0.3.1.3】で連対率42.9%です。さらに外国産馬を除くと【0.3.0.1】で連対率は75%にまで急上昇します。
なお、武豊騎手が根岸Sで騎乗予定なのが前日16時時点7番人気のヘリオス(セ8、栗東・西園正都厩舎)。当日の人気次第で押さえてみてください。
以上、根岸Sの気になる騎手データでした。データ注目騎手は戸崎圭太騎手です。騎乗馬のパライバトルマリンを人気以上の着順に導けるのか注目ですね。
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著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。