■ハーパー
4歳を迎えたハーパーは、デビュー3戦目のクイーンCで重賞タイトルを掴むと、牝馬三冠路線で4、2、3着。惜しくも戴冠には至らなかったものの、同期にリバティアイランドという怪物がいる中、世代上位の走りを続けて、ポテンシャルの高さをアピールしていた。
◆【大阪杯2024予想/穴馬アナライズvol.2】「まだ世間にバレていない強さあり、GIでの大物喰いを警戒」 単勝オッズ“15倍”前後の伏兵
前走は昨年末の有馬記念で、先行策から終始積極的な競馬を見せたが、直線では脚が残っておらず勝ち馬ドウデュースから0秒7差の9着。敗れはしたが、現役トップクラスの馬が相手だったことに加え、距離もやや長かった印象。そう考えれば、存在感は示していた。
今回はバビットの出走が叶わず、メンバー中に確たる逃げ馬は不在。操舵性が高く、近2走が4角3番手のこの馬が、色気を持って積極策に出る可能性がありそうだ。大崩れのない安定感も魅力で、ハーツクライ産駒らしく、古馬になって馬体もさらにパワーアップ。エリザベス女王杯をブレイディヴェーグが制したように4歳牝馬のレベルはそう低くなく、この舞台であれば脚質的にも狙って損はない。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。