【MLB】逆方向でも失速せず…ジ軍25歳が驚異の“広角打法” 右打者初の「スプラッシュヒット」、開場25年目で歴史的一発

ジャイアンツのエリオット・ラモス
ジャイアンツのエリオット・ラモス(C)Getty Images

ジャイアンツの本拠地であるオラクルパークの名物と言えば、右翼スタンドを超えた先にあるサンフランシスコ湾の入り江「マッコビー・コーブ」に着弾する“スプラッシュヒット”だ。

(注:スプラッシュヒットの名称でカウントされるのはジャイアンツ所属の選手が放った場合のみ。他球団選手による一打は、「マッコビー・コーブへの本塁打」と記録されている)

2000年の開場以来、バリー・ボンズ外野手など多くのスラッガーが放ってきたが、これまでの達成者は全て左打者であった。しかし、15日(日本時間16日)には史上初めてとなる右打者によるスプラッシュヒットが飛び出した。

◆【実際の映像】流し打ちでなぜここまで打球が伸びる? ラモスが放った右打者初の「スプラッシュヒット」

■最多はボンズの35本も、右打者では史上初

25年間、誰一人として実現できなかった“海ポチャ弾”がついに放たれた。奇跡の一打を放った右打者はジャイアンツの25歳、エリオット・ラモス外野手だ。

ラモスはパドレス戦の9回裏、1点ビハインドの場面でNPBでも活躍したロベルト・スアレス投手と対戦。7球目の100マイル(約160キロ)の速球を振り抜くと、打球はグングン伸びてまさかの右翼スタンド超え。熱心なファンがカヌーで待ち構える海に着弾した。

打球速度は103.8マイル(約167キロ)、打球角度30度、飛距離394フィート(約120メートル)の一発。25年の歴史を誇るオラクルパークで、ジャイアンツ選手による105本目(その内、ボンズが35本)にして初となる「右打者によるスプラッシュヒット」となった。

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MLB公式サイトによるとラモスは「いい高さで上がってくれたと思った。右打者では達成者がいないことはわかっていたので、達成できれば特別になると思っていた」と振り返ったという。

ジャイアンツはラモスの一発で最終盤に追いつくも、続く延長10回表にパドレスに勝ち越しを許し3-4で敗戦。ラモスの歴史的一打を勝利で祝うことは叶わなかった。

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