MLBは29日(日本時間30日)、今季最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を発表し、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手を選出した。
受賞ラッシュに沸いた今オフの大谷だが、MLBや全米野球記者協会などが選出する主要な賞の発表はこれが最後。11個目のタイトルを手にし、フィナーレを飾った。なお、同賞の投票は各球団の番記者などによって行われ、次点はJ.D.マルティネス(ボストン・レッドソックス)だった。
◆なぜ大谷翔平は「世紀の野球選手」なのか 米メディアが“二刀流経験者”による評価を交えて考察
■DH部門の3賞を独占
ア・リーグの最優秀指名打者に贈られる今季の「エドガー・マルティネス賞」が発表され、大谷が初受賞した。1973年に創設された同賞をエンゼルスの選手が受賞するのは初。また、日本選手が選ばれるのも初。さらに、ア・リーグMVPとの同時受賞も史上初と、“初物尽くし”で今オフの「賞タイム」を締めくくった。
MLB公式サイトは「オオタニはヒューストン・アストロズのヨルダン・アルバレス、ボストン・レッドソックスのJ.D.マルティネス、タンパベイ・レイズのネルソン・クルーズら、高い生産性を誇るDHを抑えての受賞となった」と報じ、「すでにDHでシルバースラッガー賞を受賞し、DHでオールMLBのファーストチームにも選ばれたオオタニにとって、最新の栄誉となった」とし、DH部門の賞独占を称えた。
「MLBネットワーク」も同賞について報じ、解説陣は「オオタニはシャイニングスター。これまではマイク・トラウトだったが、オオタニがトラウトの後を受け継いだ。その責任を果たし、メジャーリーグの期待を越えた」と称賛した。
また、米地元紙「オレンジカウンティーレジスター」のジェフ・フレッチャー記者は、「ショウヘイ・オオタニはもうすべてを手に入れたと思っていたのに……」と、受賞ラッシュのフィナーレについてツイートした。
今オフの「賞タイム」もこれで一区切り。個人で受け取れる賞は、ほぼ総ナメにした大谷。新シーズンも引き続き、「SHO TIME」は必見だ。
◆満票MVPの大谷翔平、同僚や現地メディアからも絶賛の嵐 「活躍を目の当たりにして特別な気持ち」
◆大谷翔平の打順は来季も2番か 「トラウタニ」再結成のエンゼルス打線は脅威 米メディア予想
◆なぜ大谷翔平は「世紀の野球選手」なのか 米メディアが“二刀流経験者”による評価を交えて考察
【今オフの主な受賞タイトル】
1. ア・リーグ野手部門最優秀選手(ベースボール・ダイジェスト誌)
2. 年間最優秀選手(ベースボール・アメリカ紙)
3. コミッショナー特別表彰
4. 年間最優秀選手(スポーティング・ニューズ紙)
5. 年間最優秀選手(メジャーリーグ選手会)
6. リーグ最優秀野手(メジャーリーグ選手会)
7. シルバースラッガー賞(MLB)
8. ア・リーグ最優秀選手(MLB)
9. オールMLBチーム・ファーストチーム=DH(MLB)
10. オールMLBチーム・セカンドチーム=先発投手(MLB)
11. ア・リーグ最優秀指名打者賞(MLB)
文・SPREAD編集部