Advertisement

【中山記念/騎手データ】前日20倍前後でも侮れない人馬 「連対率100%」に該当で軽視禁物

【中山記念/騎手データ】前日20倍前後でも侮れない人馬 「連対率100%」に該当で軽視禁物

27日は中山競馬場で今後の大阪杯や安田記念に繋がる伝統の重賞・中山記念(GII、芝1800m)が行われます。

今回は2000年以降の過去データをもとに、中山記念の気になる騎手データを見ていきます。

◆【中山記念2022予想/追い切り診断】重賞未勝利でも最高評価「S」 気迫の最終追いで「勝ち負け濃厚」

【中山記念/追い切り診断】重賞未勝利でも最高評価「S」 気迫の最終追いで「勝ち負け濃厚」

【中山記念/追い切り診断】重賞未勝利でも最高評価「S」 気迫の最終追いで「勝ち負け濃厚」

■M.デムーロ騎手に要注目

今年の中山記念に騎乗する騎手の中で過去騎乗経験があるのは13名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]中山記念の騎手別成績

表からも明らかな通りですが、中山記念で連対経験があるのは僅か5騎手しかいません。その5騎手の中でも連対率に大きな開きが見られることから、特定の騎手の活躍が目立つ重賞と言えますね。

そして連対経験がある5騎手の中で飛び抜けた連対率を誇るのがM.デムーロ騎手です。2006年ダイワメジャー(1人気2着)、2011年ヴィクトワールピサ(1人気1着)、2016年ドゥラメンテ(1人気3着)、2017年ネオリアリズム(3人気1着)ら人気馬に跨る機会が多かったものの、中山記念の勝たせ方を熟知している騎手と考えられます。

また【M.デムーロ騎手】×【関東馬】は【2-1-0-0】と連対率100%となるデータが見つかり、【M.デムーロ騎手】×【当日3番人気以内】も【3-2-0-1】連対率83.3%とハイアベレージです。そんなM.デムーロ騎手が今年の中山記念で跨るのが前日15時時点で7番人気の関東馬ヒュミドール(セ6、美浦・小手川準厩舎)。当日3番人気以内に支持されるのは難しそうですが、データ上は【M.デムーロ騎手】×【関東馬】という熱いパターンに該当しますので軽視は禁物です。

Advertisement


◆【中山記念2022予想/穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”以上の刺客 「舞台が中山ならアタマも狙える」

【中山記念/穴ライズ】単勝オッズ“2桁”以上の刺客 「舞台が中山ならアタマも狙える」

【中山記念/穴ライズ】単勝オッズ“2桁”以上の刺客 「舞台が中山ならアタマも狙える」

■着順と人気のバランスに優れるのが松岡正海騎手

続いてM.デムーロ騎手に次ぐ高い連対率を記録できている松岡正海騎手について見ていきましょう。同騎手は着順と人気のバランスに優れ、2010年以降はすべて人気以上の着順に導いています。2012年シルポート(7人気2着)、2013年シルポート(8人気3着)、2018年ウインブライト(2人気1着)、2019年ウインブライト(5人気1着)と人気以上に導きつつ、同一馬で連続好走していることが分かりますね。

松岡正海騎手が今年の中山記念で騎乗するのが前日15時時点で8番人気のウインイクシード(牡8、美浦・鈴木伸尋厩舎)。昨年の3着馬ながら年齢や近走の着順が嫌われ伏兵評価に留まっている同馬。この人気が当日も続くようなら押さえるべきでしょう。

◆【中山記念2022予想/危険な人気馬-後編】高配当メーカーの爆穴に再度注目 逃げ馬多数でも「展開不問」

【中山記念/危険な人気馬-後編】高配当メーカーの爆穴に再度注目 逃げ馬多数でも「展開不問」

【中山記念/危険な人気馬-後編】高配当メーカーの爆穴に再度注目 逃げ馬多数でも「展開不問」

■川田将雅騎手は2021年以降の中山重賞で不振

最後に断然人気のダノンザキッド(牡4、栗東・安田隆行厩舎)に騎乗する川田将雅騎手について見ていきます。中山記念の騎乗経験は1鞍だけですから、これだけでは巧拙を判断できません。そのため、2017年以降の年ごとの中山重賞成績を記載します。

[2017年以降]川田将雅騎手の中山重賞年別成績

2020年に連対率71.4%を記録するなど、2018年から2020年にかけて中山重賞を得意としていた川田将雅騎手ですが、一転して2021年以降は勝ち切れていません。昨年は皐月賞のダノンザキッド(15着)、スプリンターズSのダノンスマッシュ(6着)ら1番人気に6度騎乗する機会がありましたが、結果は【0-0-3-3】で連対率はまさかの0%。そのため2021年以降のデータを重視する場合は思い切って“切り”の対象として考えてみるのがいいかもしれませんね。

Advertisement


以上、中山記念の気になる騎手データのご紹介でした。今回はデータ注目騎手としてM.デムーロ騎手、松岡正海騎手の2騎手をピックアップします。

▼その他、データ予想
◆【データ攻略-前編】人気の一角に「連対率0%」の壁 目下充実も舞台替わりに警鐘

【中山記念/データ攻略-前編】人気の一角に「連対率0%」の壁 目下充実も舞台替わりに警鐘

【中山記念/データ攻略-前編】人気の一角に「連対率0%」の壁 目下充実も舞台替わりに警鐘

◆【データ攻略-後編】想定30倍前後の盲点 条件好転で「馬券内率100%」が後押し

【中山記念/データ攻略-後編】想定30倍前後の盲点 条件好転で「馬券内率100%」が後押し

【中山記念/データ攻略-後編】想定30倍前後の盲点 条件好転で「馬券内率100%」が後押し

中山記念2022予想コラム一覧

▼追い切り診断
◆【S評価】重賞未勝利でも最高評価「S」 気迫の最終追いで「勝ち負け濃厚」

◆【A評価】人気一角は及第点「A」評価 押せ押せローテも「使ってさらに上向き」

◆【A評価】ダノンを上回る「A」評価は穴馬 陣営評を覆す「乗り込みの質と量」

◆【B評価】上位人気に不満の「B」評価 ギアの入りが半端「万全とは言えない」

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”以上の刺客 「舞台が中山ならアタマも狙える」

◆【穴馬アナライズVol.2】想定“7人気”前後の盲点 「前走大敗でここは妙味あり」

◆【穴馬アナライズVol.3】惨敗続きで“下位人気”の爆穴 「カギを握る先行勢の一発」

◆【危険な人気馬-前編】上位人気の一角は“消し” 春の中距離路線を占う一戦で「買うべきではない」1頭とは

◆【危険な人気馬-後編】高配当メーカーの爆穴に再度注目 逃げ馬多数でも「展開不問」

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】最多3勝の「良枠」にはパンサラッサ 人気のダノンザキッドは大外枠からの発走

◆【血統傾向】惨敗続きの穴馬に”妙味” 単回収値「959」の復活を期す重賞馬

◆【脚質傾向】先行が驚異の「勝率90.0%」も、好走に必要な条件とは

◆【前走ローテ】注目すべきはレースのクラスも、連対への「必須条件」とは

◆【人気傾向】1人気が連勝中も、注意すべきは2人気との「オッズ差」

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

UMAJIN.net 20日間無料キャンペーン