「前編」ではカラテの不安材料を挙げ、消しの評価としたが、「後編」ではカラテに代わる本命、そして穴馬5頭を含めた対抗以下の結論を紹介する。
◆【中山記念2022予想/危険な人気馬-前編】上位人気の一角は“消し” 春の中距離路線を占う一戦で「買うべきではない」1頭とは
■狙いは「先行」かつ「折り合い」がつく馬
本命には、昨年の皐月賞で4着の実績があるアドマイヤハダルを指名する。前走の白富士Sは大器ジャックドールに負けはしたものの、着差は僅かに1馬身半と最後まで勝ち馬を荒れた内目から追い詰めていたことを素直に評価したい。また、気性面での成長が伺えた前走の内容から、前が飛ばす展開になっても折り合いを欠くこともなく進めそうでスムーズに前目のポジションが取れそう。日本ダービー後、6カ月半の休養から2戦叩いて挑む今回は絶好の狙い目だろう。
対抗はパンサラッサ。前走の有馬記念(芝2500m)では大逃げの手を打ち、自分の競馬に徹するも13着に敗れた。しかし評価すべきは2走前の福島記念で刻んだラップタイムで、1800mの通過タイム1分46秒1は2020年の中山記念勝ち馬ダノンキングリーよりも速いタイムだった。開幕週に行われる今回は時計面でもパンサラッサにとっては追い風となりそうなだけにここでもしっかり押さえておきたい。
以下、押さえでワールドリバイバル、ダノンザキッド、コントラチェック、ウインイクシード、ソッサスブレイとする。ソッサスブレイは前走のアメリカJCCで13着と大敗してしまったが、前々走のディセンバーS(芝1800m)では15番人気ながら馬群の内目で先行し3着に好走し、今回有力視されているアドマイヤハダルにも先着している。もともとは南関東競馬に所属しており、東京湾Cを勝利するなど重賞勝ちの経験もある。中山開幕週向きの馬ではないが、GIIでも4番手で先行出来たことは評価すべきで、展開不問な先行タイプは押さえておきたい。波乱の立役者として台頭してほしいところだ。
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文・西舘洸希(SPREAD編集部)