過去10年、中山記念で1番人気は【3-0-0-7】。2冠馬ドゥラメンテや、近2年のダノンキングリー、ヒシイグアスは勝利したが、ディアドラ、ペルシアンナイト、イスラボニータなどのGI馬が馬券外に沈むなど、波乱の年もある。
今年も2年前のホープフルSを制したGI馬・ダノンザキッドが参戦。気性面から昨秋はマイル路線を歩んだ馬であり、「穴馬」が付け入る隙は十分にあると見た。
過去、人気薄での好走馬を見ると、中山コース巧者の台頭が目立つ。直線の上り坂スタートからすぐに1コーナーを迎える特殊なレイアウトの舞台だけに、やはりコース適性がモノをいうというわけだ。
◆【中山記念2022予想/穴馬アナライズvol.1】単勝オッズ“2桁”以上の刺客 「舞台が中山ならアタマも狙える」
■トーラスジェミニ
昨夏の七夕賞で重賞ウイナーの仲間入りを果たした同馬は、秋の飛躍が期待されていたものの、次走の札幌記念から前走の東京新聞杯まで4戦連続でフタ桁着順に敗れている。集中力が切れてレースを途中でやめるところがあるようで、前走は初めてブリンカーを着用したが、カンフル剤とはならなかったようだ。
◆【中山記念2022予想/穴馬アナライズvol.2】想定“7人気”前後の盲点 「前走大敗でここは妙味あり」
これまでの実績やレースぶりから、レースにさえ集中できれば前々から馬券圏内に粘り込める脚力は持っている。さらに過去10年で1枠から2頭の勝ち馬が出ているように良枠を引いたのも好感で、開幕週で馬場の良いところを走れそうなのも復活の後押しとなるか。パンサラッサらを目標にうまく流れに乗りたい。
約1年ぶりとなる中山コースは【4-0-0-3】と好相性。得意としているこの舞台で惨敗続きの実績馬の一発に賭けたい。
◆【阪急杯2022予想/穴馬アナライズVol.1】想定オッズ“10倍”前後の惑星 「2走前の惨敗でオイシイ存在に」
◆【阪急杯2022予想/穴馬アナライズVol.2】単勝“7人気”前後の盲点 「再びの千四で新たな一面を見せる」
▼その他、穴馬予想
◆【危険な人気馬-前編】上位人気の一角は“消し” 春の中距離路線を占う一戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】高配当メーカーの爆穴に再度注目 逃げ馬多数でも「展開不問」
中山記念2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】重賞未勝利でも最高評価「S」 気迫の最終追いで「勝ち負け濃厚」
◆【A評価】人気一角は及第点「A」評価 押せ押せローテも「使ってさらに上向き」
◆【A評価】ダノンを上回る「A」評価は穴馬 陣営評を覆す「乗り込みの質と量」
◆【B評価】上位人気に不満の「B」評価 ギアの入りが半端「万全とは言えない」
▼データ予想
◆【データ攻略-前編】人気の一角に「連対率0%」の壁 目下充実も舞台替わりに警鐘
◆【データ攻略-後編】想定30倍前後の盲点 条件好転で「馬券内率100%」が後押し
◆【騎手データ】前日20倍前後でも侮れない人馬 「連対率100%」に該当で軽視禁物
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】最多3勝の「良枠」にはパンサラッサ 人気のダノンザキッドは大外枠からの発走
◆【血統傾向】惨敗続きの穴馬に”妙味” 単回収値「959」の復活を期す重賞馬
◆【脚質傾向】先行が驚異の「勝率90.0%」も、好走に必要な条件とは
◆【前走ローテ】注目すべきはレースのクラスも、連対への「必須条件」とは
◆【人気傾向】1人気が連勝中も、注意すべきは2人気との「オッズ差」
▼UMAJINチャンネル「必勝!岡井塾-中山記念編」
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。