■ヒートオンビート
【中間調整】前走の新潟記念5着など近6戦は重賞ですべて掲示板を確保。今年3月の日経賞ではタイトルホルダーにクビ+クビ差の3着など、いまだ重賞勝ちがないのが不思議なほどの実力馬だ。前走後は放牧を挟み、アルゼンチン共和国杯を目標に10月初頭に栗東へ帰厩。CW中心にここまでじっくり乗り込まれている。2週前のCW単走でハードに追い、レースが近いことを知らせ1週前の併せ馬を行ったが、ここではデビュー前の新馬2頭にそれぞれ遅れ入線に終わっていた。
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【最終追い切り】最終追いはCW単走である程度負荷を掛ける形。仕掛けにはやや反応に鈍さを感じさせながらも、最後はさすがの脚力を見せていた。
【見解】通常は1週前まであらかた仕上げ、最終追いはサラッと流すのがこの馬のパターン。しかし1週前の動きが案外だったように帰厩後の気配がなかなか上がって来ず、最終追いもしっかりやることになったようだ。10月31日の日曜追いでもこの馬としては久々のCW追いを行っており、これも苦肉の策といった感は否めない。夏の疲れが尾を引いているのかも。このデキでどこまでやれるか。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。