今週は東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)が行われる。昨年の勝ち馬オーソリティはその次走ジャパンCで2着。数々のGI好走馬を輩出するJRA重賞屈指の出世レースだ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてキングオブドラゴンを取り上げる。
◆【アルゼンチン共和国杯2022予想/データ攻略】馬券内率“8割超”条件の伏兵 「舞台替わりに活路を見出す」
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■馬券圏内率は驚異の85.7%
3勝クラスを勝ち上がったのち、重賞挑戦を続けるものの馬券外が続く本馬。再度重賞のメンバー相手に臨むここも厳しい印象だが、今回は舞台替わりが大きなアドバンテージとなりそうだ。
・左回りの芝での成績【0.5.1.1】
馬券内率は85.7%。左回りでの馬券外は鳴尾記念だが、のちの重賞勝ち馬ジェラルディーナと0秒2差なら評価は下がらないだろう。過去10年のアルゼンチン共和国杯で3勝2着2回のハーツクライ産駒。血統面の後押しも見逃せない。
▼その他、データ予想
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アルゼンチン共和国杯2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
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▼穴馬予想
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◆【穴馬アナライズvol.3】単勝オッズ“2桁”確定の盲点 「この条件なら“再現”できる」
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▼その他、過去10年データ傾向
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◆【脚質傾向】逃げ・追込は勝率0% キラーアビリティは折り合い専念なら危険
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◆【動画プレーバック/アルゼンチン共和国杯2021】人気に応えてオーソリティがトップハンデながら2馬身半差をつけて連覇を達成
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2022アルゼンチン共和国杯-全頭分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。