6日に東京競馬場で行われる第60回アルゼンチン共和国杯(GII、芝2500m)の過去10年データを紹介する。
今年のダイヤモンドSを制したテーオーロイヤル、昨年のホープフルS優勝の3歳馬キラーアビリティ、重賞2着3回3着2回のヒートオンビート、今年の京都記念を12番人気で制したアフリカンゴールドらが出走予定。
ここでは予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【アルゼンチン共和国杯2022予想/追い切り診断】「S」評価は能力をフルに出せるデキ 「前走は次を見据えた仕上げだった」
■4角10番手以下は勝率0%
過去10年、逃げ【0.0.0.10】、先行【5.3.3.29】、差し【5.6.5.44】、追込【0.1.2.45】と先行と差しが圧倒。逃げと追込は壊滅的で、極端なポジションからの好走は厳しい。
4角位置で見ると、2~5番手は【7.2.4.35】。2018年のパフォーマプロミスから昨年のオーソリティまで、4年連続で4角2~5番手の馬が制しており、「好位差し」がこのレースのウイニングポジションとなっている。
4角7番手以下は【3.5.5.78】と数値を保つが、10番手以下になると【0.1.3.54】でガクンと落ちる。2020年には9番人気のサンアップルトンが4角12番手から追い込んで3着と好走したが、ハイペースで前の馬が崩れた年であり、基本的に後方待機の馬は軽視していい。
今年、好位追走が定位置のテーオーロイヤルは脚質傾向から主軸。キラーアビリティは折り合い面に課題があり、後方で脚を溜めるようであれば厳しい。前走・六社Sで前に馬を置いて結果を残したブレークアップ、前走・新潟記念で2000mでも好位を取れたヒートオンビートは合格ラインにある。
▼その他、過去10年データ傾向
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アルゼンチン共和国杯2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
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◆【追い切り診断】気配が上がらない実力馬に不満の「B」評価 「夏の疲れが尾を引いている」
◆【追い切り診断】人気一角の実績馬に「A」評価 「実戦想定の予行演習はほぼ完璧」
◆【追い切り診断】「S」評価は能力をフルに出せるデキ 「前走は次を見据えた仕上げだった」
▼穴馬予想
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▼データ予想
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文●SPREAD編集部