13日は牝馬の中距離最強馬決定戦となるエリザベス女王杯(GI、芝2200m)が行われます。京都競馬場の大規模改修工事のため、2020年、21年と同じ阪神芝2200mが今年も舞台です。
今回は阪神コース改修後となる2006年以降の阪神芝2200m重賞データを基に気になる騎手データを見ていきます。主な集計対象レースは宝塚記念、2020年以降のエリザベス女王杯です。
◆【エリザベス女王杯2022予想/データ攻略】前年の“激走馬”と同条件クリア 「近2年で6頭中4頭が馬券内」
■連対率で判断はできない
今年のエリザベス女王杯に騎乗する騎手の中で、2006年以降の阪神芝2200m重賞で騎乗経験があるのは14騎手。各騎手のデータは次の通りです。
久しぶりに「うーん」と唸らずにはいられないデータが算出されました。高連対率を記録する横山和生騎手、D.レーン騎手の存在は確認できますが、過去の騎乗数がもの足りません。
過去8鞍以上の騎乗数がある騎手を中心に見ていくと、どの騎手も連対率20%前後の数値で並んでしまいます。連対率では判断できない条件と考えるべきかもしれません。
◆【エリザベス女王杯2022予想/穴馬アナライズVol.3】想定“10人気以上”の爆穴 「馬場が渋れば特注馬になる」
■着順と人気のバランスから2騎手をピックアップ
そこで今回は連対率に目を瞑り、着順と人気のバランスを重視。ここまで人気以上の着順に導くことが多かった松山弘平騎手と幸英明騎手について見ていきましょう。
松山弘平騎手は2020年までこの条件で人気馬に跨る機会がなかったものの、2021年エリザベス女王杯のステラリア(7人気2着)、22年宝塚記念のデアリングタクト(4人気3着)と連続好走中。また、注目は過去の騎乗8鞍全てで人気以上の着順に走らせていることです。この条件では実に頼りになる騎手と言えるでしょう。
さて、そんな松山弘平騎手が跨るのが前日1番人気のデアリングタクト(牝5、栗東・杉山晴紀厩舎)。人気以上に導く傾向が今年も続くようなら頭で狙えそうですね。
続いて幸英明騎手のデータを見ていきますが、過去11鞍の騎乗で最高人気が8番人気とこちらも騎乗馬の人気には恵まれていません。ただし、昨年のエリザベス女王杯をアカイイト(10人気)で制すと、2022年京都記念のタガノディアマンテ(8人気2着)で激走と乗りに乗っている状況です。
同騎手は今年のエリザベス女王杯で昨年の優勝馬アカイイト(牝5、栗東・中竹和也厩舎)に騎乗予定。近走の着順から前日10番人気の同馬ですが、今年も大激走が見られるのか注目です。
◆【エリザベス女王杯2022予想/追い切り診断】デアリングタクトを上回る高評価 「高いレベルで安定」
■横山武史騎手は割り引き
最後に人気馬に跨る機会が多かった横山武史騎手について見ていきましょう。同騎手は2020年エリザベス女王杯のウインマリリンこそ9番人気で4着と健闘したものの、21年エリザベス女王杯のウインマリリン(3人気16着)、22年宝塚記念のエフフォーリア(1人気6着)とその後が冴えません。馬のデキやレース展開なども噛み合わなかった可能性はありますが、データ的には推せませんね。
同騎手は前日3番人気のナミュール(牝3、栗東・高野友和厩舎)に騎乗予定。3強の1頭ですが、押さえが精一杯と考えます。
以上、エリザベス女王杯の気になる騎手データでした。データ注目騎手として1着が期待できる松山弘平騎手を推奨します。
▼その他、データ予想
◆【データ攻略】3歳馬の一角は連対率“7割超” 「リスク軽減で連続好走が可能」
◆【データ攻略】前年の“激走馬”と同条件クリア 「近2年で6頭中4頭が馬券内」
◆【データ攻略】同条件「1.0.2.1」の想定“12人気” 「適性の高さは折り紙つき」
◆【データ攻略】単勝オッズ“2桁”の伏兵は勝率60% 「上位馬とは大差なし」
エリザベス女王杯2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】想定“10人気”前後の伏兵に好感触 「本来の力を出せる」
◆【追い切り診断】最高評価「S」はGI未勝利馬 「逆転戴冠の可能性十分」
◆【追い切り診断】デアリングタクトを上回る高評価 「高いレベルで安定」
◆【追い切り診断】“主役”のGIホースに酷評「B」 「迫力不足で一抹の不安」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”の刺客 「一発の可能性は大いにある」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“8人気”前後の伏兵 「この下馬評は過小評価」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“10人気以上”の爆穴 「馬場が渋れば特注馬になる」
◆【危険な人気馬】前走完勝の人気馬は“消し” 「逆転されるイメージしかない」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】2枠のデアリングタクトに“逆風” 馬券内率6割超えの伏兵候補とは
◆【血統傾向】3歳馬に馬券内率“6割”の好データ 欧州配合の伏兵に注目
◆【脚質傾向】2年連続の「差し・追込」決着 昨年は人気馬が撃沈
◆【人気傾向】1・2人気は“大不振” 狙いは単勝オッズ20倍台の伏兵
◆【前走ローテ】秋華賞馬スタニングローズに警鐘 狙いは府中牝馬S組
◆【動画プレーバック/エリザベス女王杯2021】3連単339万超えとなる大波乱、10番人気のアカイイトがGI初挑戦で上位人気馬を破り初制覇
著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

















