25日に中山競馬場で行われる第67回有馬記念(GI、芝2500m)の過去10年データ分析を紹介する。
ファン投票1位を獲得し史上15頭目の春秋グランプリ制覇がかかるタイトルホルダー、前走天皇賞・秋を制したイクイノックス、昨年の覇者で年度代表馬のエフフォーリア、エリザベス女王杯を制したジェラルディーナ、ジャパンCの覇者ヴェラアズールら、GI馬7頭を含む16頭が出走予定だ。
ここでは予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■菊花賞とジャパンC組は近年不振
過去10年、最多3勝を挙げているのは前走・菊花賞組で【3.1.2.7】勝率23.1%、連対率30.8%、複勝率46.2%。しかし、2019年3着のワールドプレミアを最後に、馬券内には顔を出していない。昨年は菊花賞馬タイトルホルダーが4番人気5着、同4着のステラヴェローチェは3番人気4着に終わった。
着順別に見ると、1着馬【2.0.2.1】、2着馬【0.0.0.1】、3着馬【0.0.0.2】、4着馬【1.0.0.1】、6着以下【0.1.0.2】。基本的には菊花賞1着が好走条件であり、今年2着のボルドグフーシュ、3着のジャスティンパレスは厳しい。
菊花賞【3.1.2.7】勝率23.1%、連対率30.8%、複勝率46.2%
ジャパンC【2.2.5.47】勝率3.6%、連対率7.1%、複勝率16.1%
天皇賞・秋【2.2.1.12】勝率11.8%、連対率23.5%、複勝率29.4%
凱旋門賞【1.1.2.3】勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率57.1%
アルゼンチン共和国杯【1.0.0.5】 勝率・連対率・複勝率26.7%
コックスプレート【1.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100%
エリザベス女王杯【0.2.0.18】 勝率0%、連対率・複勝率10.0%
金鯱賞【0.2.0.13】 勝率0%、連対率・複勝率13.3%
前走・菊花賞組に次ぐ2勝は前走・ジャパンC組、天皇賞・秋組。前走・ジャパンC組は2018年3着のシュヴァルグランを最後に馬券外であり、ジャパンCと有馬記念の連勝は2006年のディープインパクトを含め過去4例しかない。過去10年、ジャパンC1着馬は【0.1.1.2】。ヴェラアズールはデータ上、中心視できない。
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■トレンドは秋天組、エリ女組にも警戒
近年のトレンドは天皇賞・秋組か。昨年のエフフォーリアは天皇賞・秋と有馬記念を連勝し、2020年は天皇賞・秋3着のクロノジェネシスが戴冠、同2着のフィエールマンも3着に入るなど、4年連続で馬券に絡んでいる。1着馬は【1.1.0.1】。2019年はアーモンドアイが距離の壁に泣いて9着に沈んだが、秋の天皇賞馬は中心視できる。イクイノックスが主軸か。
前走・凱旋門賞組は過去10年【1.1.2.3】。優勝例は2013年の凱旋門賞2着オルフェーヴルのみだが、昨年は14着だったディープボンドが2着、7着だったクロノジェネシスが3着と巻き返した。凱旋門賞11着のタイトルホルダー、同18着のディープボンドは前走大敗でも“買い”となる。
なお、前走・エリザベス女王杯組は【0.2.0.18】。2017年は8番人気のクイーンズリングが2着、20年は11番人気のサラキアが2着と人気薄での好走が印象的で、ジェラルディーナは侮れない。一方、前走・宝塚記念組は【0.0.0.1】。サンプルが少なく判断できないが、秋2戦目が【3.1.1.31】、秋3戦目は【6.6.7.64】と、この臨戦過程が主流。宝塚記念から直行のエフフォーリアには試練となる。
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文●SPREAD編集部