■エフフォーリア
【中間調整】昨年は春に皐月賞V。秋は天皇賞、有馬記念と連勝し年度代表馬に選出された。しかし今年前半は大阪杯、宝塚記念とよもやの凡走が続いている。秋は本来天皇賞から使い始める予定だったが、爪の状態が戻り切らず“前線基地”のノーザンファーム天栄(福島県)から北海道のノーザンファーム空港に移動し、じっくり骨休め。快方に向かったことから有馬記念を目標に再設定し、天栄経由で11月30日に美浦へ戻っている。しばらくは坂路15-15とプールを併用し、体をほぐすことに専念。2週前のウッド調教でオープン馬と互角に動き、このあたりから攻めが本格化している。1週前のウッド併せ馬には横山武騎手が騎乗。3頭併せの真ん中で、まずまずの伸びを見せていた。
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【最終追い切り】レース当週も横山武騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。直線で左右からタイトに挟まれる形だったが気持ちが乗らないのか、直線半ばあたりまでは走りにブレがあった。それでも手前を換えてからはしっかり伸び、2頭それぞれに先着を果たしている。
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【見解】天皇賞・秋を見送って脚元の回復を図り、帰厩後の乗り込みも順調。とはいえ肝心の動きにシャープさがなく、反応と加速の連動性がいい頃に比べると減衰している感は否めない。ぶっつけでも走れるのは昨年秋の天皇賞で証明済みだが、こと今回に関しては不安のほうが先に立つ。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。