今週は中山競馬場で有馬記念(GI、芝2500m)が行われる。3歳にして天皇賞・秋を制したイクイノックスに宝塚記念とのグランプリ連覇を狙うタイトルホルダー、そして今年のジャパンC勝ち馬ヴェラアズールなどが相対するドリームマッチ。暮れの大一番にふさわしい豪華メンバーによる、寒さを吹き飛ばす熱い戦いに期待が集まる。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてディープボンドを取り上げる。
◆【有馬記念2022予想/穴馬アナライズVol.2】単勝“万馬券”クラスの大穴 「何から何まで条件好転で買い」
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■前年着順+直近のGIにおける好走歴が後押し
枠順抽選会で表情が曇った陣営は少なくないが、もっとも顕著な印象だったのがディープボンド陣営。引き当てた8枠16番は1コーナーまでの距離が短い中山芝2500mにおいてマイナス材料となるが、あきらめるにはまだ早い。
・前年有馬記念2着以内かつ翌年のGIで連対歴あり【1.0.2.2】
該当馬5頭中3頭が馬券内。リピーターレースの趣がある有馬記念だが、前年着順+直近のGIにおける好走歴を掛け合わせることで好走率が跳ね上がるとのデータだ。ディープボンドにとって試練と言わざるを得ない枠順だが、昨年は斤量差があった勝ち馬エフフォーリアと0秒1差。タイトルホルダーにも先着した舞台適性を無視するわけにはいかない。
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▼穴馬予想
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◆【動画プレーバック/有馬記念2021】1人気エフフォーリアが最後の直線で末脚を伸ばし快勝、GI3勝目を挙げる
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2022有馬記念-データ分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。