■ジャスティンパレス
前走は、牡馬クラシック最終戦の菊花賞。不利な外枠スタートからすぐに内に切り込んで中団馬群の中で脚を溜め、道中はスムーズに進んだものの、3~4コーナーで前が詰まってしまいいったんはブレーキをかけるシーン。直線入り口で進路が開けると、再加速してしっかりと伸びたが、勝ち馬アスクビクターモアとボルドグフーシュに先着を許して3着だった。着差がハナ+1/2馬身とわずかだっただけに、勝負どころでの不利がなければ戴冠していた可能性は十分。ポテンシャルは3歳世代の上位であることは疑いようがない。
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今春は皐月賞と日本ダービーに出走し、いずれも9着。このときはまだ体ができあがっておらず、レースでも脆い面を見せていたが、夏を経て一気に成長したようで、秋初戦の神戸新聞杯では2着に0秒6差をつけて重賞初制覇を飾っている。菊花賞の好走も含めれば、この馬がひと皮むけたことは明らかで、今の充実度なら大仕事をやってのけそうだ。
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引き当てた5枠は、過去10年で最も複勝率の高い好枠。ゲート内で落ち着きがないことを思えば、後入れの偶数番号も強調材料だ。さらに中山コースも昨年のホープフルSで2着しているように、プラスになることはあってもマイナスになることはない。有馬記念に出走する3歳世代のうち、イクイノックス、ボルドグフーシュに次ぐ3番手の評価となるだろうが、この馬の成長ぶりも侮れず。馬券に加えておく必要がある。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。