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【有馬記念/騎手データ】軸は“馬券内率100%”のGIハンター、大穴は「人気以上」に導く男

【有馬記念/騎手データ】軸は“馬券内率100%”のGIハンター、大穴は「人気以上」に導く男

25日は中山競馬場でグランプリ・有馬記念(GI、芝2500m)が行われます。創設以来一貫して中山で行われているレースで、日本一馬券が売れることでも知られています。

今回は2000年以降の過去データを基に気になる「騎手データ」を見ていきます。

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■一発なら和田竜二騎手

今年の有馬記念に騎乗する騎手の中で、2000年以降の過去レースで騎乗経験があるのは15騎手。各騎手のデータは次の通りです。

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[2000年以降]有馬記念の騎手別成績

さすがに過去の騎乗回数が3鞍以下だとサンプル不足と考えられるだけに、今回は過去騎乗機会が4回以上の10騎手を中心に見ていきます。そのなかで着順と人気のバランスに優れ、連対率も50%と高いのが和田竜二騎手です。

世紀末覇王・テイエムオペラオーの主戦として知られる和田竜二騎手ですが、そのテイエムオペラオーに跨がり2000年の有馬記念に優勝(1人気)。また、2013年は16番人気のタマモベストプレイで5着、昨年は5番人気のディープボンドで2着と、4度の騎乗で全て掲示板入りしています。

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人気でも伏兵でも大穴でも怖い騎手と言えますね。同騎手が今年騎乗予定なのが前日17時時点14番人気の牝馬ウインマイティー(牝5、栗東・五十嵐忠男厩舎)。

人気だけを考えると厳しそうですが、有馬記念の登録頭数がフルゲートぴったりになり出走に漕ぎつけられた「運」もあります。果たしてタマモベストプレイ以上の大激走は見られるのでしょうか。

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■軸はC.ルメール騎手で決まり

続いて15度の騎乗機会があるなかで連対率40%の数字が光るC.ルメール騎手について見ていきましょう。2005年ハーツクライ(4人気1着)、11年エイシンフラッシュ(7人気2着)、12年オーシャンブルー(10人気2着)、16年サトノダイヤモンド(1人気1着)、17年クイーンズリング(8人気2着)など、実に8度の馬券絡みがある同騎手。3歳馬という括りで見ると【1.0.0.4】ですが、これは騎乗馬の質の問題もあったと考えられます。

今回注目したい要素は騎乗馬の前走出走場所で【C.ルメール騎手】×【前走東京出走馬】は【1.2.1.1】で連対率60%、複勝率80%と数値がさらに上昇します。唯一の馬券圏外が2019年のアーモンドアイ(1人気9着)ですから、牡馬だけに絞ると【1.2.1.0】と複勝率が100%に到達。

今回騎乗を予定する前日14時点1番人気のイクイノックス(牡3、美浦・木村哲也厩舎)にとっては大きな追い風となるデータですね。頭まで突き抜けるかは分かりませんが、馬連や3連複の軸としては信頼できそうです。

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■武豊騎手は4番人気以内なら

最後に集計期間内で最多となる20度の騎乗機会を誇る武豊騎手について見ていきましょう。2006年ディープインパクト(1人気)、17年キタサンブラック(1人気)と集計期間内で2度の勝利がある同騎手。先の2頭についてはその前年で2着に敗れ、翌年巻き返したケースです。

他にも2003年リンカーン(4人気2着)、19年ワールドプレミア(4人気3着)のような好走歴がありますが、多くは4番人気以内で挙げたもの。【武豊騎手】×【当日4番人気以内】は【2.3.1.3】で連対率55.6%ですから、4番人気以内なら買いと考えて良さそうですね。

今年の有馬記念で武豊騎手が跨るのが前日17時時点9番人気のアリストテレス(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)。当日もっと人気になるようなら押さえてください。

なお、前日17時時点2番人気のタイトルホルダー(牡4、美浦・栗田徹厩舎)に騎乗する横山和生騎手は有馬記念の騎乗機会が昨年のみですが、中山芝2500m戦は【2.2.1.6】で連対率36.4%と数字的に優秀です。人気と着順のバランスにも優れていることから、割り引いて考える必要はなさそうですね。

以上、有馬記念の気になる騎手データでした。データ注目騎手は軸として相応しい数値を残すイクイノックスに跨るC.ルメール騎手です。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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