25日に中山競馬場で行われる第67回有馬記念(GI、芝2500m)の過去10年データを紹介する。
ファン投票1位を獲得し史上15頭目の春秋グランプリ制覇がかかるタイトルホルダー、前走天皇賞・秋を制したイクイノックス、昨年の覇者で年度代表馬のエフフォーリア、エリザベス女王杯を制したジェラルディーナ、ジャパンCの覇者ヴェラアズールら、GI馬7頭を含む16頭が出走予定だ。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【有馬記念2022予想/穴馬アナライズVol.2】単勝“万馬券”クラスの大穴 「何から何まで条件好転で買い」
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■1+2番人気の組み合わせは過去5回
過去10年、1番人気は最多6勝を挙げ【6.1.1.2】、馬券外は2015年8着のゴールドシップと19年9着のアーモンドアイの2頭のみとなる。現在、2年連続で1番人気が制しており、その信頼度は高い。
2番人気は【1.1.4.4】と優勝は1回しかないが、複勝率60.0%は1番人気に次ぐ数値となっている。こちらは3年連続で馬券に絡んでおり、1番人気と一緒に顔を覗かせる傾向にある。取り扱いが難しいのは、3番人気と4番人気。2019年に3番人気サートゥルナーリアが2着、同年に4番人気ワールドプレミアが3着に入ったが、近2年は馬券外に沈んでいる。
警戒すべきは単勝オッズ10倍以上の伏兵。昨年は20.9倍で5番人気のディープボンドが2着、2020年は74.9倍で11番人気のサラキアが2着に食い込んだほか、目下、5年連続で馬券に絡んでいる。過去10年のうち、じつに9年で単勝オッズ10倍以上が馬券に絡んでいる。オッズの狙い目は【1.1.1.20】の10.0~19.9倍より、【0.2.1.16】の20.0~29.9倍と、【0.2.0.22】の30.0~49.9倍か。
1+2+3番人気の組み合わせは2016年の1回のみ。1+2番人気は5回、1+3番人気は3回、2+3番人気は2回。馬券の組み立てとしては1、2番人気を中心に、単勝オッズ10倍以上の伏兵を相手に“ヒモ荒れ”を狙うのがセオリーだ。
▼その他、過去10年データ傾向
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有馬記念2022予想コラム一覧
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文●SPREAD編集部