■マテンロウレオ
今年初戦の前走・中山金杯は、最内の1番枠から出負け気味のスタートとなってしまい、他馬に“蓋”をされて身動きが取れないまま直線へ。直線でも左右から挟まれて窮屈になるシーンがありながらも、最後まで闘志を切らさず勝ち馬ラーグルフから0秒1差の5着まで追い込んできている。人気を下回る結果となったが、本来の走りができなかっただけに評価を下げる必要はない。
◆【京都記念2023予想/追い切り診断】ドウデュースを上回る高評価 「最終追いの気迫はかなりのレベル」
3歳シーズンの昨年は、2月のきさらぎ賞で重賞初制覇を果たし、一躍クラシック候補に名乗り上げ。本番では結果こそ出なかったが、下半期は骨折明けながらリステッドのアンドロメダSを快勝し、次走の中日新聞杯ではGI馬キラーアビリティと同タイムの2着。実力は折り紙付きで、このメンバーでもポテンシャルは互角以上だ。
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昨年のダービー馬ドウデュースや、前述のキラーアビリティに注目が集まっているが、この馬も同じ4歳世代。2戦2勝と得意としている阪神コースであれば、この勢力図に逆転まであっていい。侮ってはいけない存在で、好配当を届けてくれる資格は十分と見た。
■京都記念2023 予想コラム一覧
穴馬予想
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◆【穴馬アナライズ】前日オッズ“20倍”前後の伏兵 「大波乱演出の再現ある」
追い切り
◆【追い切り診断】エフフォーリアを上回る最高評価「S」 「前走時より上昇し絶好調」
◆【追い切り診断】ドウデュースを上回る高評価 「最終追いの気迫はかなりのレベル」
◆【追い切り診断】2強の一角に辛口「B」評価 「目標は先、万全と言い切れない」
◆【追い切り診断】連敗中のGI馬に高評価「A」 「プランBが奏功すれば復活Vも」
データ攻略
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◆【データ攻略】強い4歳世代から新たな刺客 2つの「100%」で目論む重賞制覇
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◆【データ攻略】「馬券内率75%」が呼び込む激走のサイン “アフリカンゴールドの再現”に期待
騎手データ
◆【騎手データ】エフフォーリア・横山武に黄信号か、阪神芝2200mなら「GIハンター」に期待
血統予想
◆【血統傾向】2強を脅かす抜群のコース適性 種牡馬データも示す「阪神芝の鬼」
◆【血統傾向】単回収値「725」の激走条件 前走大敗は大波乱演出の布石
データ傾向
◆【前走ローテ】有馬記念組が巻き返す 年明け重賞組は不振の傾向
◆【脚質傾向】ドウデュースよりエフフォーリア、展開・馬場不問で「前」有利
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。