12日に阪神競馬場で行われる第116回京都記念(GII、芝2200m)の過去10年データを紹介する。
今年は昨年の日本ダービー馬のドウデュース、2021年の年度代表馬エフフォーリア、昨年のクラシック戦線を沸かせたキラーアビリティやプラダリアらが出走予定だ。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」データを分析する。
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■前走・有馬記念組の巻き返し
過去10年、最多2勝は前走・有馬記念組で【2.0.2.4】。昨年は該当馬不在であったが、2021年にラヴズオンリーユーが有馬記念10着から巻き返し優勝を果たしている。前走・有馬記念組で掲示板を外したのは、2016年5番人気6着のワンアンドオンリー、同8番人気9着のトーセンレーヴの2頭のみ。
今回出走予定の前走・有馬記念組はウインマイティー、エフフォーリア、ラストドラフトの3頭。有馬記念で掲示内の出走は過去10年で例がなく、5着エフフォーリアには注目したい。
[京都記念]過去10年の前走ローテ
有馬記念 【2.0.2.4】 勝率・25.0%、複勝率50.0%
中山金杯 【1.2.0.7】 勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率30.0%
アメリカJCC 【1.1.1.11】 勝率7.1%、連対率14.3%、複勝率21.4%
エリザベス女王杯 【1.1.0.8】 勝率10.0%、連対率・複勝率20.0%
菊花賞 【1.1.0.1】 勝率33.3%、連対率・複勝率66.7%
香港ヴァーズ 【1.1.0.0】 勝率50.0%、連対率・複勝率100%
日経新春杯 【1.0.0.18】 勝率・連対率・複勝率5.3%
天皇賞・秋 【1.0.0.2】 勝率・連対率・複勝率33.3%
新潟記念 【1.0.0.0】 勝率・連対率・複勝率100%
前走・日経新春杯組は、昨年12番人気のアフリカンゴールドが下馬評を覆し重賞初制覇を成し遂げた。しかし、2022年以前で掲示板内に入線したのは19年のケントオーと17年のミッキーロケットのみと低迷しており、データ上は軽視でいい。
前走・中山金杯組で馬券に絡んだのは、4着以上だった馬のみ。今回出走予定のスカーフェイス、マテンロウレオの2頭は条件に当てはまらず、こちらも厳しいデータとなった。
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■タフな戦いを経験した馬に注目
注目は【0.0.1.0】の前走・凱旋門賞組。昨年までの該当馬は2017年1番人気3着のマカヒキのみだが、前年の日本ダービー制覇後、フランスのニエル賞、凱旋門賞というローテーションで京都記念に出走。中18週と間隔は空いたものの3着と結果を残している。
また前走で重馬場もしくは不良馬場を経験した場合、【1.3.0.4】連対率50.0%というデータもあり、今回、2017年のマカヒキと類似のローテを組み、さらに前走・凱旋門賞でタフな馬場を経験したドウデュースには好走を予感させるデータとなった。
▼その他、過去10年データ傾向
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文●SPREAD編集部