4月2日に阪神競馬場で行われる第67回大阪杯(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
2022年の最優秀3歳牝馬に選ばれた二冠馬スターズオンアース、エリザベス女王杯を制し最優秀4歳以上牝馬のに選ばれたジェラルディーナ、前走・香港C7着からの巻き返しを狙うジャックドール、中山記念を2年ぶりに制したヒシイグアス、日経新春杯勝ち馬ヴェルトライゼンデ、金鯱賞で重賞初制覇を達成したプログノーシスらが出走予定。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。なお、データはGII時代の2013~16年を含む。
◆【大阪杯2023予想/追い切り診断】GI初戴冠狙う人気馬に辛口「B」 「戦える態勢は整ったが…」
■フタ桁人気の馬券内好走はなし
過去10年、1番人気は【3.1.3.3】勝率30.0%、連対率40.0%、複勝率70.0%。2番人気は【3.2.1.4】勝率30.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%と同じ3勝だが、馬券内率で比較すると1番人気が優勢といえる。また、GI昇格後の2017年以降の成績を注目すると1番人気【2.0.2.2】勝率・連対率33.3%、複勝率66.7%、2番人気【1.1.1.3】勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率50.0%と1番人気の方が数値が高いことが分かる。
特に1番人気で馬券に絡んだ馬は、前走・重賞クラスで3着以内に入っていたという共通点があった。当日、この条件に該当し1番人気になりそうなのが、スターズオンアースもしくはジェラルディーナあたりか。また、本レースでの関西馬は【10.10.9.72】なだけに、ジェラルディーナにとっては追い風になりそうだ。
次に2勝しているのが4番人気。GI昇格後の2017年以降では、【1.1.2.2】勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率66.7%と高い数値を残している。馬券内の4頭は前走・重賞クラスで優勝しており、馬券外の2頭は前走・重賞クラスで敗れていた。今年、4番人気になりそうなのが、前走・中山記念を制したヒシイグアスと思われるだけに、当日の人気には気を付けたい。
なお、過去10年で1+2+3番人気の組み合わせは0回。1+2番人気は4回、1+3番人気と2+3番人気は0回だった。3着内に3番人気以上が入らなかったことはなく、フタ桁人気が馬券圏内に入ったこともなく大荒れの可能性は低い。基本は、1、2番人気を中心に4番人気を加えた馬券で勝負するのがよさそうだ。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ジェラルディーナは「勝率0%」の鬼門・1枠 伏兵“激走ラッシュ”の好枠に古豪
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◆【脚質傾向】差し・追込は“4角位置”がカギ 今年は「GI未勝利馬」がV最右翼
大阪杯2023予想コラム一覧
▼穴馬予想
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◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“30倍”以上の刺客 「巻き返しの要素はてんこ盛り」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日“10人気”前後の爆穴 「軽視禁物『2の2』の条件替わり」
◆【危険な人気馬】前走重賞Vの人気馬は“消し” 馬券内率10%未満のマイナス条件に抵触
▼騎手データ
◆【騎手データ】「鞍上×関西馬」で馬券内率100%の“鉄板”軸 一発警戒は単勝万馬券
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ジャックドールを上回る高評価「A」 「不安はほぼ払拭された」
◆【追い切り診断】スターズオンアースを上回る「S」の最高評価 「勝ち負け濃厚」
◆【追い切り診断】GI初戴冠狙う人気馬に辛口「B」 「戦える態勢は整ったが…」
◆【追い切り診断】想定“10人気”前後に「A」の高評価 「総体的にレベルアップ」
▼データ攻略
◆【データ攻略】勝ち時計が示す“名牝”の証 見落とし厳禁の「エグいラップ」とは
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◆【データ攻略】想定“6人気”以下の「3.0.0.1」 前走完敗も「血統×条件」で再浮上
◆【WIN5予想】メインはGI未勝利馬の“一点突破” 心斎橋Sは前走大敗馬を含め高配当狙い
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”のGI馬に食指 「馬券内率5割」に跳ねるシーズン到来
◆【血統傾向】惨敗続きもコース相性◎の配合 単回収値「674」で再激走の予感
文●SPREAD編集部