4月2日に阪神競馬場で行われる第67回大阪杯(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
春古馬三冠初戦となる本レースには、エリザベス女王杯覇者ジェラルディーナ、昨年の牝馬二冠馬スターズオンアース、香港Cから巻き返しを図るジャックドール、2年ぶりの復帰戦・中山記念を制したヒシイグアスらが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」を分析していく。なお、データはGII時代の2013~16年を含む。
◆【大阪杯2023予想/追い切り診断】GI初戴冠狙う人気馬に辛口「B」 「戦える態勢は整ったが…」
■昨年連対の金鯱賞組が最多の3勝マーク
過去10年、最多3勝は【3.2.1.19】の前走・金鯱賞組。昨年は8番人気だったポタジェ、3番人気のレイパパレがワンツーを決めた。今年もポタジェが前走・金鯱賞からの参戦で期待と言いたいところだが、過去10年で同レースを連覇及び2勝目を挙げた例はない。
その他、1着プログノーシスが残念ながら回避。3着アラタ、8着マリアエレーナ、10着ワンダフルタウンの4頭が金鯱賞組となる。ただ、7着以下だった馬の馬券内は過去例がなく、アラタのみが好走条件に当てはまる。

[大阪杯]過去10年の前走ローテ
金鯱賞【3.2.1.19】勝率12.0%、連対率20.0%、複勝率24.0%
有馬記念【2.2.1.7】勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率41.7%
中山記念【2.1.1.13】勝率11.8%、連対率17.6%、複勝率23.5%
ジャパンC【1.0.2.3】勝率・連対率16.7%、複勝率50.0%
チャレンジC【1.0.0.1】勝率・連対率・複勝率50.0%
凱旋門賞【1.0.0.0】勝率・連対率・複勝率100%
京都記念【0.4.1.14】勝率0.0%、連対率21.1%、複勝率26.3%
中日新聞杯【0.1.0.6】勝率0.0%、連対率・複勝率14.3%
続く2勝を誇る【2.2.1.7】の前走・有馬記念組は今年、ジェラルディーナのみ。ただ、近年は昨年のエフフォーリアが1番人気9着、2019年にブラストワンピースが1番人気6着と前年のグランプリホースでさえ馬券外に沈んでいる点は気がかりだ。
同じく2勝の前走・中山記念組は【2.1.1.13】。同レース2勝目を挙げたヒシイグアス、2着ラーグルフ、10着モズベッロ、11着ダノンザキッドが参戦するが、過去馬券に絡んでいるのはすべて掲示板内だった。今年は、ヒシイグアスとラーグルフに絞られる。
過去5連対の前走・京都記念組からは2着マテンロウレオ、5着キラーアビリティが出走予定だが、ここまで【0.4.1.14】と2着止まり。距離別で見ても【4.3.1.29】を誇る前走・2000m組に比べ、わずか200mの差ながら前走・2200m組は【0.4.2.24】とワンパンチ足りない。同じ芝2200mとなる前走・日経新春杯の1着ヴェルトライゼンデ、前走・AJCCの1着ノースブリッジには不吉なデータとなる。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ジェラルディーナは「勝率0%」の鬼門・1枠 伏兵“激走ラッシュ”の好枠に古豪
◆【脚質傾向】差し・追込は“4角位置”がカギ 今年は「GI未勝利馬」がV最右翼
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大阪杯2023予想コラム一覧
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“8人気”前後の盲点 「前走を甘く見ると痛い目に遭う」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“30倍”以上の刺客 「巻き返しの要素はてんこ盛り」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日“10人気”前後の爆穴 「軽視禁物『2の2』の条件替わり」
◆【危険な人気馬】前走重賞Vの人気馬は“消し” 馬券内率10%未満のマイナス条件に抵触
▼騎手データ
◆【騎手データ】「鞍上×関西馬」で馬券内率100%の“鉄板”軸 一発警戒は単勝万馬券
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ジャックドールを上回る高評価「A」 「不安はほぼ払拭された」
◆【追い切り診断】スターズオンアースを上回る「S」の最高評価 「勝ち負け濃厚」
◆【追い切り診断】GI初戴冠狙う人気馬に辛口「B」 「戦える態勢は整ったが…」
◆【追い切り診断】想定“10人気”前後に「A」の高評価 「総体的にレベルアップ」
▼データ攻略
◆【データ攻略】勝ち時計が示す“名牝”の証 見落とし厳禁の「エグいラップ」とは
◆【データ攻略】“勝率80%”を味方にGI初制覇へ 「4.0.0.1」条件が導くVロード
◆【データ攻略】前走凡走の想定“8人気”前後 印を回すべき「連対率100%」の実績
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◆【WIN5予想】メインはGI未勝利馬の“一点突破” 心斎橋Sは前走大敗馬を含め高配当狙い
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”のGI馬に食指 「馬券内率5割」に跳ねるシーズン到来
◆【血統傾向】惨敗続きもコース相性◎の配合 単回収値「674」で再激走の予感
文●SPREAD編集部