今週は阪神競馬場でGI・大阪杯(芝2000m)が行われる。3月に行われたドバイ出走組との棲み分けがカギとなるが、昨年の牝馬二冠スターズオンアースをはじめとしたGI馬5頭が集結する豪華メンバー。GI昇格7年目を迎え、さらにその格式が上がったような印象だ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてジャックドールを取り上げる。
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■昨年はマイナス材料のオンパレード
破竹の5連勝で挑んだ昨年は5着。そのリベンジを目論み参戦をはたすのがジャックドールだ。昨年下半期は札幌記念勝利、天皇賞・秋4着と研鑽を積んだ馬。データ面での後押しはあるのだろうか。
・中2カ月以上の休み明け成績【4.0.0.1】
勝率は80%。唯一馬券に敗れたレースは前述の天皇賞・秋のみとほぼパーフェクトな成績を残している休み明け巧者だ。
改めて昨年の大阪杯を振り返ると、中1カ月以内のローテーションかつ1000m通過58秒8のハイペース。2F目に「10秒3」を刻んだことで息が入らず、落鉄の影響もゼロとは言い切れない一戦だ。控える競馬で凡走続きの近走は逃げ戦法への伏線か。マイペース逃げが叶いそうな今回は買いの一手だ。
▼その他、データ攻略
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大阪杯2023予想コラム一覧
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▼追い切り診断
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◆【追い切り診断】スターズオンアースを上回る「S」の最高評価 「勝ち負け濃厚」
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▼その他、過去10年データ傾向
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023大阪杯-注目馬分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。