■ジャックドール
【中間調整】金鯱賞をレコードタイムで逃げ切った勢いに期待され、昨年の大阪杯では2番人気に推されるも最後の粘りを欠き0秒5差の5着に終わっている。その後は夏の札幌記念でGIIタイトルを上積み。秋の天皇賞4着、香港C7着を経て、今年はぶっつけで大阪杯へ挑むこととなった。2月21日に牧場から栗東へ戻り、23日に坂路14-14を出したのが初時計。以降しばらくは坂路でジワジワと時計を詰めていくいつも通りの調整を施し、3月15日には多少のズブさはありつつも自己ベストとなる坂路4F51秒3(一杯)をマークしている。1週前追いは終い重点のCW併せ馬。古馬1勝クラス相手に抜け出し掛けるも、盛り返されて併入に留まっている。
◆【大阪杯2023予想/追い切り診断】スターズオンアースを上回る「S」の最高評価 「勝ち負け濃厚」
【最終追い切り】レース当週は本番でも騎乗する武豊騎手が跨り、CW併せ馬。古馬3勝クラスを追走し、コーナーワークから併走へ。グイグイ追われると脚力の違いを示すように抜け出し、1頭になってもしっかりしごかれ2馬身の先着を果たしている。
【見解】最終追いの動きでの伸びは豪快。とはいえ1週前に物足りなさがあってハード追いを選択せざるを得なかった側面もあるだろう。このあたりは海外帰りゆえの調整の難しさか。ひとまず戦える態勢は整ったようだが、物足りなさも同居する。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。