4月2日に阪神競馬場で行われる第67回大阪杯(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
春古馬三冠初戦となる本レースには、エリザベス女王杯覇者ジェラルディーナ、昨年の牝馬二冠馬スターズオンアース、香港Cから巻き返しを図るジャックドール、2年ぶりの復帰戦・中山記念を制したヒシイグアスらが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「脚質傾向」を分析していく。なお、データはGII時代の2013~16年を含む。
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■先行馬は複勝率35.3%の好相性
過去10年、逃げ【1.1.1.7】、先行【4.5.3.22】、差し【2.3.5.45】、追込【3.1.1.28】と先行が最多4勝を挙げ、馬券内に先行が粘れなかったのは2021年のみ。昨年も好位追走から直線で抜け出たポタジェとレイパパレがワンツーフィニッシュを決めており、阪神内回りとの相性の良さが窺える。
[大阪杯]過去10年の脚質傾向
次点では追込が3勝を挙げているが、うち1勝3着1回はマクリ。とくに2018年のスワーヴリチャードは3角手前から超ロングスパートを決めており、後方勢は早めの仕掛けるが必要となる。
差しの場合でも同様の傾向となっており、昨年も序盤は後方10番手に待機していた7番人気のアリーヴォが道中徐々に進出、4角6番手の位置から上がり最速35秒0の末脚で3着に入線した。今年のメンバーではスターズオンアース、ヒシイグアス、ジェラルディーナといった実力馬が中団から後方に構えることが予想され、4角までのポジション取りがカギを握りそうだ。
■今年は単騎逃げの可能性に注目
最後に逃げは、昨年こそジャックドールが5着に沈んだものの、それまでは2年連続で馬券内に好走。2020年は逃げたダノンキングリーが、ゴール手前でラッキーライラックとクロノジェネシスに差されたが、3着に粘り込んだ。
コントレイルとグランアレグリアが2強を形成した2021年は、4番人気ながら単勝12.2倍のレイパパレが2着に4馬身差をつける逃げ切りVを決めた。
昨年はアフリカンゴールドやレイパパレといった逃げ・先行馬が多く、ジャックドールが刻んだ前半3F34秒6は過去最速のハイペース。今回、同型馬もおらず有力馬が差し・追込のメンバー構成だけに、ジャックドールの逃げが馬券内を賑わす可能性は高い。
▼その他、過去10年データ傾向
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大阪杯2023予想コラム一覧
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▼追い切り診断
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▼データ攻略
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▼血統傾向
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文●SPREAD編集部