今週は阪神競馬場でGI・大阪杯(芝2000m)が行われる。3月に行われたドバイ出走組との棲み分けがカギとなるが、昨年の牝馬二冠スターズオンアースをはじめとしたGI馬5頭が集結する豪華メンバー。GI昇格7年目を迎え、さらにその格式が上がったような印象だ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてマリアエレーナを取り上げる。
◆【大阪杯2023予想/追い切り診断】スターズオンアースを上回る「S」の最高評価 「勝ち負け濃厚」
■当距離でジェラルディーナに圧勝
前走金鯱賞は直線で前が塞がりほとんど追うことができなかった一戦。それでもGIで急激に人気上昇は見込めないと思われるが、以下データの後押しで戴冠を狙う。
・右回りの芝2000m成績【2.1.0.0】
強調したいのは4走前の小倉記念。ジェラルディーナをぶっちぎったレースで記録した時計は1分57秒4、その前のマーメイドSも1分58秒台で駆け抜けた。小回り適性の高さはメンバー中随一。ハイレベルの天皇賞・秋も1-2コーナー付近で不利を受けつつ勝ち馬と0秒7差なら悪くなく、印を回すべき1頭だ。
▼その他、データ攻略
◆【データ攻略】勝ち時計が示す“名牝”の証 見落とし厳禁の「エグいラップ」とは
◆【データ攻略】“勝率80%”を味方にGI初制覇へ 「4.0.0.1」条件が導くVロード
◆【データ攻略】想定“6人気”以下の「3.0.0.1」 前走完敗も「血統×条件」で再浮上
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大阪杯2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】「鞍上×関西馬」で馬券内率100%の“鉄板”軸 一発警戒は単勝万馬券
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“8人気”前後の盲点 「前走を甘く見ると痛い目に遭う」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“30倍”以上の刺客 「巻き返しの要素はてんこ盛り」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日“10人気”前後の爆穴 「軽視禁物『2の2』の条件替わり」
◆【危険な人気馬】前走重賞Vの人気馬は“消し” 馬券内率10%未満のマイナス条件に抵触
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ジャックドールを上回る高評価「A」 「不安はほぼ払拭された」
◆【追い切り診断】スターズオンアースを上回る「S」の最高評価 「勝ち負け濃厚」
◆【追い切り診断】GI初戴冠狙う人気馬に辛口「B」 「戦える態勢は整ったが…」
◆【追い切り診断】想定“10人気”前後に「A」の高評価 「総体的にレベルアップ」
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”のGI馬に食指 「馬券内率5割」に跳ねるシーズン到来
◆【血統傾向】惨敗続きもコース相性◎の配合 単回収値「674」で再激走の予感
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ジェラルディーナは「勝率0%」の鬼門・1枠 伏兵“激走ラッシュ”の好枠に古豪
◆【前走ローテ】前走重賞Vの2騎に“勝率0%” ジェラルディーナも「ドボン」の危険性
◆【脚質傾向】差し・追込は“4角位置”がカギ 今年は「GI未勝利馬」がV最右翼
◆【人気傾向】馬券内率“5割超”の「1+2」人気で勝負も、警戒すべき相手とは
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023大阪杯-データ分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。