■ジャスティンスカイ
【中間調整】昨年10月から芝マイルで走りはじめ、ここまで2勝クラス、3勝クラス、リステッドと同距離で無傷3連勝。前走・洛陽Sは接触する不利がありながら終始落ち着いて運び、最後は軽快に抜け出すという、着差(1馬身1/4)以上の完勝だった。ダメージや脚元になんら不安はなく、ひと息入れて古馬重賞初挑戦となるマイラーズCに進むことが2月上旬の段階で決定。ノーザンファームしがらきでの休養・調整を経て3月17日に栗東に戻っている。
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19日にCW15-15を消化、23日にはCW6F81秒4(馬なり)とさっそく速い時計を出せたあたり、放牧先でのケアは相当順調だったようだ。4月12日の1週前追いには川田将雅騎手が騎乗し、CWでオープン馬アドマイヤビルゴと終いに追い比べるハードな内容を消化。相手の加速に一瞬ついて行けない場面も見せたが、いざギアが入ってからは圧巻。決め手の違いを見せつけるようにパスして1馬身の先着を果たしている。
【最終追い切り】1週前に強い負荷を掛けたの実質の最終追い。レース当週は坂路単走・馬なりで脚捌きを確認する程度の内容に留まる。時計は平凡ながら終始リズミカルで、重苦しさはいっさいなし。まったくの馬任せながら気持ちをしっかり乗せていたのは好感が持てる。
【見解】1週前にCWで強い相手と併せ、最終追いは坂路で気持ち良く走らせてやるというのは前走時とまったく同じ。1週前の動きで言えば、前回より外を通りながらも、より鋭く伸びており、今がまさに充実期と言える。一瞬でギアを上げる機敏さはまだこれからだが、ワンターンで坂の下りを利用できる京都外回りのコースレイアウトはちょうど良さそう。GIIでも好勝負必至。
総合評価「A」
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フローラステークス2023 データコラム一覧
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。