第167回天皇賞・春(GI、芝3200m)の枠順が27日、発表された。
連覇へ向けて前走・日経賞を圧勝したタイトルホルダーは2枠3番、阪神大賞典で重賞2勝目を飾ったジャスティンパレスは1枠1番、GI2着2回のシルバーコレクター返上を誓うボルドグフーシュは7枠13番、昨年の菊花賞馬アスクビクターモアは3枠6番に入った。
ここでは過去10年のうち、阪神開催の直近2年を除く、過去8年のデータから予想のヒントになる「枠順傾向」を分析していく。
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■内枠の先行馬は好走例多し
1番人気が予想されるタイトルホルダーが入った2枠は【1.1.0.12】勝率7.1%、連対率・複勝率14.3%。2017年には1番人気キタサンブラックが4角先頭の押し切りで連覇を達成し、16年は道中3番手の13番人気カレンミロティックがキタサンブラックに迫るハナ差2着に粘った。2頭と同じ先行のタイトルホルダーには追い風となる。
また、上位人気が予想されるジャスティンパレスが入った1枠は【2.1.1.10】勝率14.3%、連対率21.4%、複勝率28.6%。最多2勝を挙げるが、優勝したのは2016年に逃げ切ったキタサンブラックと、15年に大マクリを見せたゴールドシップ。ジャスティンパレスは4角4番手以内のレースで複勝率100%を誇り、タイトルホルダーと同様、内枠が有利に働きそうだ。
[天皇賞・春]過去8年の枠順傾向
7枠に入ったボルドグフーシュの扱いには注意が必要。同枠で馬券に絡んだ3頭のうち2頭は4角4番手以内からの競馬だった。前走・阪神大賞典では6番手から4角2番手に進出したが、有馬記念では後方待機。戦法次第では苦戦を強いられる。
なお、過去最多の5頭が馬券に絡んでいるのは【1.1.3.11】の4枠。2020年には11番人気スティッフェリオが2着に好走するなど、平均人気8.3に対し、平均着順は7.6と人気以上の結果を残している。今年4枠に入ったディープボンドの巻き返しには警戒したい。
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文●SPREAD編集部