今週は京都競馬場で天皇賞・春(芝3200m)が行われる。前年覇者のタイトルホルダーに4歳勢が挑む今年のメンバー構成。「ゆっくり下る」淀名物の下り坂が復活する今回、過去2年とはまったく異なる適性が求められそうだ。
京都で施行された2011~2020年、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてヒュミドールを取り上げる。
◆【天皇賞春2023予想/騎手データ】伏兵に騎乗のベテランは穴候補 条件合致で複勝率100%の2人に注目
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■長距離戦にめっぽう強い武豊
重賞での善戦が続く馬。なかなか勝ちきれない点からここも人気の盲点になりそうな1頭だが、京都芝外回りの舞台替わりがプラスに働くとのデータを発見した。
・武豊×馬番ひと桁番×天皇賞・春の成績【2.1.0.2】
キタサンブラックとトーセンラーが連対圏を確保。距離ロスなく運べる馬番を引いた馬との相性の良さを示すデータだ。この馬の前走・ダイヤモンドSを振り返ると、2F目以降はずっと12秒台以下を刻む消耗戦。その条件で開催最終週、馬場が荒れていたインを通り2着の前走内容は相当に価値があるものだ。盾男・武豊を背に大駆けが期待できる1頭と言えるだろう。
◆【天皇賞春2023予想/追い切り診断】タイトルホルダーを上回る「S」の最高評価 「絶対王者を下すなら」
▼その他、データ攻略
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天皇賞・春2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】伏兵に騎乗のベテランは穴候補 条件合致で複勝率100%の2人に注目
▼追い切り診断
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◆【追い切り診断】タイトルホルダーを上回る「S」の最高評価 「絶対王者を下すなら」
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▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“8人気”前後の伏兵 「前走以上の上昇度で勝負圏内」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“2桁”の盲点 「馬場が渋れば人気以上の期待値」
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▼血統傾向
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▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】タイトルホルダーらの“内枠+先行”は好相性 人気以上に走る「好枠」には……
◆【前走ローテ】ジャスティンパレスが“絶対条件”クリアも、前例なき臨戦過程に刺客
◆【脚質傾向】タイトルホルダーは“逃げ”なら黄信号 前走惨敗の馬に再浮上の余地
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023天皇賞・春-データ分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。