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【ヴィクトリアM/危険な人気馬】マイルGI馬は“消し”評価 2つの懸念が「今回は凶と出てしまう」

【ヴィクトリアM/危険な人気馬】マイルGI馬は“消し”評価 2つの懸念が「今回は凶と出てしまう」

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春のマイル女王決定戦、第18回ヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)は、昨年の牝馬二冠スターズオンアースをはじめ、レース連覇を狙うソダシ、安田記念の覇者ソングライン、秋華賞馬スタニングローズと、GI馬4頭が集結。その他、ナミュールナムラクレアメイケイエールといったGI初制覇を狙う強者が揃い、一筋縄ではいかない一戦となりそうだ。

そんな中、白毛のアイドルホース・ソダシが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■気分屋のアイドルホースを御せないか

昨年のヴィクトリアマイルでGI3勝目を飾ったソダシ。前走のマイルCSでは3着に敗れ、芝マイル戦では初黒星を期したが、差のない着差で衰えは見られない。今年も強力なメンバーが揃ったが、マイル実績や持ち時計はトップの存在。リピーターが好走する傾向にあるヴィクトリアマイルにあって、レース連覇の期待は高まるが、今回はデビューから一貫して騎乗してきた吉田隼人から、D.レーンに乗り替わる点が気にかかる。

過去10年、ヴィクトリアマイルの年齢別成績を見てみると、4歳馬が【4.6.2.61】、5歳馬が【4.3.7.58】で、4・5歳馬が勝ち負けの中心。しかし、5歳馬で騎手が乗り替わった場合【0.1.2.25】と、成績はガクッと落ち、勝ち馬も輩出していない。

これまでに、2013・14年のヴィルシーナ、15・16年のストレイトガールと、2頭が連覇を果たしているが、どちらも同一騎手が騎乗しての達成だった。一方、2010年ブエナビスタ、12年ホエールキャプチャ、17年アドマイヤリード、19年ノームコアの4頭は、翌年に連覇を目指して出走するも、いずれも前年とは別の騎手で臨んで連覇を逃しており、連覇を果たすためには、前年と同一騎手が騎乗することが絶対条件となる。

白毛のアイドルホースも、今回はスターズオンアースと人気を分け合う格好となりそう。波乱傾向にあるヴィクトリアマイルにあって、過去10年、1番人気の成績は【3.2.0.5】と、まずまずの結果を残しているが、2番人気は【0.0.1.9】、3番人気は【0.2.0.8】と、人気ほどの成績は残せていない。ソダシも2~3番人気に落ち着くようなら、その点も懸念材料だ。

気難しい牝馬で、気分よく走れれば好走できるソダシだが、気持ちが乗らなければ、容易に凡走する可能性も高いアイドルホース。今回、ソダシを知り尽くしている吉田隼人からD.レーンに乗り替わることが、果たして吉と出るか凶と出るか―。今回は凶と出てしまうのではないか、という懸念があり、ここは思い切って「消し」でいきたい。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。


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