14日に東京競馬場で開催される第18回ヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)のデータを紹介する。
昨年のオークス馬で前走・大阪杯2着のスターズオンアース、昨年のマイルCSから5カ月半ぶりのレースとなるソダシ、昨年の秋華賞2着馬ナミュール、前走の高松宮記念で2着だったナムラクレア、同じく高松宮記念12着から巻き返しを図るメイケイエールなど、トップクラスの牝馬が集結した。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【ヴィクトリアマイル2023予想/穴馬アナライズVol.3】前日“10人気”以上の爆穴 「巻き返し要素はてんこ盛り」
■先行は上がり34秒がカギ
過去10年、逃げ【1.0.1.8】、先行【3.2.3.30】、差し【6.7.5.61】、追込【0.1.1.48】。先行・差しが理想となり、極端な逃げ・追込は数値上は厳しいといえる。

[ヴィクトリアマイル]過去10年の脚質傾向
逃げは2014年に11番人気のヴィルシーナが優勝、15年には18番人気のミナレットが3着の番狂わせを演じた。また、昨年は18番人気のローザノワールが3着とタイム差なしのハナ差4着に入っている。
追込は2018年に1番人気リスグラシューが4角13番手から上がり最速32秒9の豪脚で迫ったが、ハナ差の2着だった。2016年に2番人気ショウナンパンドラが3着に入った際も、4角14番手から上がりタイム2位となる33秒5の末脚だった。
GI馬でも勝つことが出来ていないだけに、好走するには4角14番手以内が必須となりそうだ。後方に構えることが予想される牝馬二冠のスターズオンアースは、4角のポジションによっては届かない展開もありえそうだ。
先行の3勝は2013年の1番人気ヴィルシーナ、20年の1番人気アーモンドアイ、22年の4番人気ソダシという実力馬によるものだった。馬券に絡むためには、最低でも上がり3F34秒を切るの末脚が必要となっており、この条件をクリアできそうなのが、前目の競馬でコンスタントに上がり3F33秒台を出せているソダシとなる。
最後に差しだが、勝つには4角10番手以内【6.5.4.44】から上がり3F4位以内に入る末脚が必要となってくる。2019年には4角7番手から上がり3位となる33秒2でノームコアが、17年は4角7番手から上がり6位の33秒4のアドマイヤリードが優勝している。中団に控える競馬ができるナミュール、ソングライン、ナムラクレアらに警戒したい。
◆【ヴィクトリアマイル2023予想/追い切り診断】ソダシを上回る「S」の最高評価 「新マイル女王の座は目前」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】上位人気2頭は“勝率0%”の試練 人気以上に走る「好枠」に警戒
◆【前走ローテ】最多4勝の阪神牝馬S組は2着馬以下に注目 巻き返し狙う“刺客”に警戒
◆【脚質傾向】スターズオンアースは4角位置次第 差しは「上がり4位以内」に警戒
◆【人気傾向】ソダシの連覇に“黄信号” 軸候補は10年連続馬券内の中穴
ヴィクトリアマイル2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】ソダシ・レーン騎手は“押さえ”評価 馬券内率75%の穴メーカーに食指
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”の盲点 「この条件がどハマりの可能性」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“8人気”前後の刺客 「秘めた能力は重賞クラス」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日“10人気”以上の爆穴 「巻き返し要素はてんこ盛り」
◆【危険な人気馬】マイルGI馬は“消し”評価 2つの懸念が「今回は凶と出てしまう」
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ソダシを上回る「S」の最高評価 「新マイル女王の座は目前」
◆【追い切り診断】スターズオンアースに迫る高評価「A」 「まず勝ち負けになる」
◆【追い切り診断】GI馬にまさかの不満「B」評価 「皮一枚、厚い感が否めない」
◆【追い切り診断】ソングラインを上回る「A」の高評価 「ここで悲願のGI獲りか」
▼データ攻略
◆【データ攻略】人気一角のGI馬に「2.1.1.0」 スタミナが問われる舞台も追い風
◆【データ攻略】惜敗続く4歳馬に2つの“馬券内率100%” 「千載一遇のチャンス」でGI初制覇へ
◆【データ攻略】想定“8人気”以下に馬券内率8割超 コース×瞬発力で大駆けに警戒
◆【データ攻略】人気落ちの実力馬に“勝率75%” スターズオンアースに再び先着の好機
◆【WIN5予想】メインはソダシ“消し”で伏兵含む厳選3頭 京都11RはGI経験馬「一点突破」
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定“10人気”前後に本格化の気配 複回収値「250」が上位進出への証
◆【血統傾向】今回はベスト条件で単回収値「500」超 リベンジ狙うGI馬が想定“2桁”オッズの妙味
文●SPREAD編集部