■ルージュスティリア
条件戦3連勝の内容が評価され、前走の阪神牝馬Sでは1番人気の支持を集めた本馬。レースでは、道中に行きたがる面を見せながらも、鞍上が懸命に我慢をさせて最後の直線へ向くと、ジリジリとしか伸びずに6着に沈んでいる。追い出されたタイミングで隣にいたイズジョーノキセキと接触するなど、決してスムーズでなかった上に、スローの展開で前が有利な流れになったことも、この馬にとっては厳しかったか。
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元々の素質は高い馬で、2歳8月のデビュー戦では、後の牝馬二冠スターズオンアースを一蹴して初勝利をマーク。さらに2戦目のチューリップ賞では、出負けで後方からの競馬を強いられると、最後は勝ち馬ナミュールと同じ上がりで追い込んでいる。前向きな気性で操縦に苦労しているが、脚が溜まれば決め手は上位で、秘めた能力は重賞クラスと言っていい。いまだ重賞未勝利の身で、今回は胸を借りる立場ではあるものの、ポテンシャルを考えれば一発の可能性はある。
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久々だった前走を叩かれて、上積みは十分。左回りコースも【3.0.0.1】と得意としており、GIの早い流れになれば、道中で消耗することもなさそうだ。さらに、このレースでは過去10年のうち、8年でディープインパクト産駒が馬券に絡んでおり、今年の同産駒はルージュスティリアただ一頭のみ。リーディングジョッキーの川田将雅が継続騎乗するのも心強く、様々な買い材料がある今回、積極的に買い目に加えていきたい存在だ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。