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■レッドルゼル
【中間調整】マイル以下の左回りダート戦で鋭く差す形を身上とする古豪。フェブラリーSは3年連続で参戦し、4着、6着、2着としている。昨年3月ドバイゴールデンシャーン(6着)の帰国後は異例の酷暑で体調を崩したらしく、本来10月頭の東京盃で国内復帰予定が、11月の武蔵野Sにまでズレこんだ。その武蔵野Sにしても本調子になかったようだが、追い上げて3着に入ったあたりは地力とコース適性の高さゆえだろう。
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ひと息入れ、年明け初戦にフェブラリーSへ向かうのは過去2年同様(3年前は根岸Sから中2週)。1月半ばに栗東へ戻り21日に坂路14-14という初時計をマーク。31日には4F51秒4(強め)という上々の数字を出し、1週前追いではもう1段階数字を詰めてくるかと思われたが、ここでは4F52秒4(一杯)に留まっており、終いの伸びも12秒2までだった。
【最終追い切り】レース当週も坂路単走。時計はそこまでではないとはいえ、負荷をかける調整を連発しており、輸送を控える今週は折り合いに専念する軽めの内容。行きたがるところを鞍上がしっかり制御し、ラストはそこまでの切れなかったもののジワリと加速してのフィニッシュとした。
【見解】全体的に前向きさはあり、目立った衰えは感じられない。それでも、やはり1週前にそこまで動けなかったあたり、体調はまだ万全でないようだ。夏負けの影響があるところで、武蔵野Sを使ったダメージが抜け切れていないのかもしれない。最終追いで行きたがったあたり、精神面のブレも大きそう。そもそも“マイル対策”として昨年はCW中心の調整で臨み、2着を掴んだレース。今年はまた坂路オンリーに戻してきたあたり、負荷が強いとされるCW追いに耐えられない状態とも考えられる。昨年ほどの信頼は置きづらい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。