メジャーリーグは17日(日本時間18日)、ヤンキースとカブス間でトレードが成立。ヤンキースは2019年のナ・リーグMVPコディ・ベリンジャー外野手と金銭500万ドル(約7億6800万円)を獲得し、見返りとして30歳のコディ・ポティート投手を放出した。『ESPN』のジェフ・パッサン記者ら米複数メディアが報じている。
カブスは13日(同14日)、アストロズからカイル・タッカー外野手を獲得して来季の外野布陣が整っており、ベリンジャーのトレードは既定路線となっていた。鈴木誠也外野手も指名打者での起用が濃厚となっている。
◆強打者タッカー加入、鈴木誠也は“玉突き”で外野手空席なし 米メディアはドジャースに獲得進言「もうDHはやりたくないようだ」
■「トップレベルの守備は見たことがない」と辛らつ
パッサン記者のXによると、ヤンキースはカブスから受け取った500万ドルのうち250万ドルは来季分のベリンジャーの年俸に、残り250万ドルは2026年に選手オプションを行使しない場合のバイアウト、もしくは行使した場合の年俸に充てるとのこと。
一方のカブスは、新加入の右翼手タッカーに加えて、今季ゴールドグラブ賞の左翼手イアン・ハップ、メジャートップクラスの俊足を誇る22歳の中堅手ピート・クロウ=アームストロングと外野手のレギュラーポジションは確定。ベリンジャー放出後も、鈴木は指名打者としての出場が見込まれている。
カブスの地元放送局『Marquee Sports Network』は、鈴木の起用法について「彼はDHだと思います。ここ数年、守備がマイナス指標だったので理に適っている。打線の中で確実に強打を放ち、OPSを稼げる右打者は他には誰もいません。タッカーが右翼手を務めるカブスのロースターがベストバージョンなら、セイヤ・スズキはDHでなければならない」と提言。打撃には大きな期待を寄せたが、「本当にトップレベルの守備は見たことがない」と厳しい意見も飛び出した。
鈴木は指名打者での出場に難色を示しているとも報じられたが、カブスとしては右の強打者を手放す選択肢はとりたくない模様。ベリンジャー放出で浮いた資金を使い、先発投手の補強などに動くと見られている。今後の展開も気になるところだ。
◆「何が問題なのか分からない」T・ヘルナンデスとドジャースの交渉が停滞している理由は不明……首を傾げる米メディア
◆「ドジャースに移籍すると思っていた」ヤンキース加入の守護神がトレード舞台裏を明かす ロス行き一転も……「NYでうれしい」
◆菅野智之、現地メディアが太鼓判の35歳右腕の投球術「日本のランキングでもトップ」 先発ローテ3番手に予想「イニングを消化できるはず」