オリオールズは16日(日本時間17日)、巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使していた菅野智之投手との契約合意を発表。日本選手では上原浩治氏、和田毅氏(メジャー登板なし)、藤浪晋太郎に続き4人目の同球団所属選手となった。
2024年シーズンに15勝を挙げ復活を果たし、35歳にしてメジャー挑戦が決まったベテラン右腕に対して、現地メディアが関心を寄せている。
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■持ち味の制球力が高評価
菅野は2024年シーズン、24試合に登板し15勝3敗、防御率1.67を記録してここ数年続いていた不振から完全復活。巨人にリーグ優勝をもたらし、3度目のMVPを経てのメジャー挑戦が決まった。
ボルティモアの現地メディア『Bird Watcher』は「日本で3度のMVPを獲得したトモユキ・スガノがオリオールズのラインナップに」と記事を掲載。35歳での挑戦に対して「先発投手としての全盛期は落ちているのはほぼ間違いない」としつつも、「正確なコントロールと、(相手の)弱いコンタクトを誘発する能力により、彼は日本の投手ランキングでもトップに位置する」とその投球術に太鼓判を押している。
なお、同メディアは菅野がオリオールズの先発ローテ3番手に入ると予想。「彼はキャリア最高の年を終えて、156.2イニングで防御率1.67を記録して3度完投した」と今季のスタッツを紹介し、「この投手はストライクゾーンを攻めて、コンタクトを狙って勝負するため、イニングを消化できるはずだ」と、球数を少なくして長いイニングを投げることが可能と分析している。
2020年オフにはポスティングでのメジャー移籍を目指したものの不成立となり断念。その後数年の不振を乗り越えて、4年越しで夢を叶えた菅野がオリオールズでどのような働きを見せられるのか。
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