19日に阪神競馬場で行われる第73回・朝日杯フューチュリティS(GI、芝1600m)の過去7年データを紹介する。
前走札幌2歳Sを快勝したジオグリフ、重賞2勝と世代上位の実績を持つセリフォス、萩Sで素質馬キラーアビリティを下したダノンスコーピオンらが出走予定だ。
ここでは阪神競馬場開催になった2014年から7年分のデータを元に予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【朝日杯フューチュリティステークス2021予想/追い切りジャッジ】ジオグリフを上回る「A」評価 上積み大で「ハマれば突き抜けるシーンも」
■最多勝利は先行も優秀なのは差し
過去10年、逃げ【0-0-1-6】、先行【4-1-1-21】、差し【2-5-4-36】、追込【1-1-1-31】と中団で競馬を運ぶことが出来る馬が活躍している。中でも先行脚質は最多4勝を挙げ、馬券内に6回好走している。また、差し馬は勝利数では劣っているものの馬券内には最多となる11回も好走しているだけに相手に押さえておいて損はないようだ。
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また、上がり3Fの順位ごとの成績は以下の通り。
1位 【3-2-1-2】 勝率37.5%、連対率62.5%、複勝率75.0%
2位 【2-3-0-6】 勝率18.2%、連対率45.5%、複勝率45.5%
3位 【0-1-0-3】 勝率0.0%、連対率25.0%、複勝率25.0%
4・5位 【1-1-3-9】 勝率7.1%、連対率14.3%、複勝率35.7%
6位~ 【1-0-3-74】 勝率1.3%、連対率1.3%、複勝率5.1%
先週行われた阪神ジュベナイルFと同様に、朝日杯フューチュリティSでも上がり3Fでキレのある末脚を繰り出せる馬の好走が目立っている。なかでも上がり最速の末脚馬は複勝回収値「427%」が示す通り、度々波乱を巻き起こしている。2019年グランレイは14番人気の低評価ながら上がり最速の末脚を繰り出し3着に好走、16年にはモンドキャンノが7番人気の評価ながら上がり最速の末脚を繰り出し2着に、13年の上がり最速馬アジアエクスプレスは4番人気で勝利するなど、波乱を演出している。
前走で上がり最速を記録しているのは、ジオグリフ、セリフォス、ダノンスコーピオン、ヴィアドロローサの4頭。特に注目なのは、強烈な末脚を武器に重賞で結果を残しているセリフォスとジオグリフだ。この2頭の激走に注意しながら馬券を組み立てることが的中のヒントに繋がりそうだ。
▼その他データ傾向
◆【枠順】ジオグリフは「連対率0%」の7枠、最多3勝の良枠には人気薄の先行馬が入る
◆【血統傾向】13年連続馬券内、強力データが後押しする穴馬に“一発”を期待
◆【前走ローテ】人気の“無敗馬”に連対率0%データ 前走内容の「絶対条件」とは
◆【人気傾向】昨年は7番人気が優勝も、注意すべき「1番人気」に共通する好走条件
朝日杯フューチュリティステークス2021予想コラム一覧
▼追い切り予想
◆【S評価】最高評価「S」は進境著しい実績馬 「阪神マイルなら勝ち負け必須」
◆【A評価】ジオグリフを上回る「A」評価 上積み大で「ハマれば突き抜けるシーンも」
◆【A評価】「厩舎流ハード攻め×馬具改善」で上昇気配漂う穴馬に高評価「A」
◆【B評価】2強の一角に「B」の辛口評価 調整順調も「目の前の走りに真面目過ぎる」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ-前編】セリフォスは「△」評価、無敗馬から選ぶ“軸”の条件
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.1】単勝“20倍以上”の伏兵 レース巧者が波乱演出の可能性
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.2】前売り“10人気”前後の盲点 この戦績なら「買いの一手」
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.3】「ウマ娘」オーナー・ドーブネ 潜在能力の高さで上位争い
◆【危険な人気馬-前編】無敗馬の一角は“消し” 2歳マイル王決定戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】親子同一GI制覇を目論む、競馬センス抜群の伏兵馬を本命視
▼データ予想
◆【騎手データ】人気馬騎乗のルメールは不振、狙いは「勝率50%」を誇る名手
◆【出走馬考察】2歳マイル王の座を目論む有力馬の戦力がまるわかり 実績上位のセリフォスの評価は
◆【データ攻略-前編】有力馬2頭を後押しする「馬券内率60%超」の追い風
◆【データ攻略-後編】変わり身が期待できる前走惜敗馬 当舞台で輝く名手を背にGI獲りへ
文・SPREAD編集部