前編ではジオグリフとセリフォスの追い風となるデータについて取り上げたが、後編ではデータ面から浮上する穴馬候補2頭を取り上げる。
◆【朝日杯フューチュリティステークス2021予想/データ攻略-前編】有力馬2頭を後押しする「馬券内率60%超」の追い風
■データが導く2021朝日杯FSの穴馬候補は
<穴候補1 プルパレイ>
前走デイリー杯2歳Sは4着。重賞のメンバー相手では敷居が高いのか……と思われるかもしれないが、追い風となるデータがこちら。
・M.デムーロの朝日杯フューチュリティS成績【4-0-1-4】
中山で施行された年も含め、4勝と抜群の相性。M.デムーロ×朝日杯フューチュリティSは切っても切れない関係にあるようだ。先週の阪神ジュベナイルFはサークルオブライフとのコンビで見事な勝利。一度調子に乗ると手が付けられないタイプの騎手でもあり、変わり身が期待できる1頭だ。
<穴候補2 ドーブネ>
約5億円の高値で取引された馬。オーナーを含め何かと話題の馬だが、はたして未知の距離にどう立ち向かうのか。降りかかる難題をクリアすべく、ここは「血の力」を借りたい。
・ディープインパクト産駒の成績【3-0-2-4】
馬券内率は55.6%。ダノンプラチナやダノンプレミアムといった人気馬だけでなく、6人気サトノアレスが勝利を収めるなど波乱を演出してきた血筋は見逃せないところ。新馬戦のように差す競馬もできる自在性を有している点も魅力だ。
▼その他データ予想
◆【データ攻略-前編】有力馬2頭を後押しする「馬券内率60%超」の追い風
◆【騎手データ】人気馬騎乗のルメールは不振、狙いは「勝率50%」を誇る名手
◆【出走馬考察】2歳マイル王の座を目論む有力馬の戦力がまるわかり 実績上位のセリフォスの評価は
朝日杯フューチュリティステークス2021予想コラム一覧
▼追い切り予想
◆【S評価】最高評価「S」は進境著しい実績馬 「阪神マイルなら勝ち負け必須」
◆【A評価】ジオグリフを上回る「A」評価 上積み大で「ハマれば突き抜けるシーンも」
◆【A評価】「厩舎流ハード攻め×馬具改善」で上昇気配漂う穴馬に高評価「A」
◆【B評価】2強の一角に「B」の辛口評価 調整順調も「目の前の走りに真面目過ぎる」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ-前編】セリフォスは「△」評価、無敗馬から選ぶ“軸”の条件
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.1】単勝“20倍以上”の伏兵 レース巧者が波乱演出の可能性
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.2】前売り“10人気”前後の盲点 この戦績なら「買いの一手」
◆【穴馬アナライズ-後編Vol.3】「ウマ娘」オーナー・ドーブネ 潜在能力の高さで上位争い
◆【危険な人気馬-前編】無敗馬の一角は“消し” 2歳マイル王決定戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】親子同一GI制覇を目論む、競馬センス抜群の伏兵馬を本命視
▼その他データ傾向
◆【枠順】ジオグリフは「連対率0%」の7枠、最多3勝の良枠には人気薄の先行馬が入る
◆【血統傾向】13年連続馬券内、強力データが後押しする穴馬に“一発”を期待
◆【脚質傾向】押さえるべきは先行と差し、波乱の使者となるのは…
◆【前走ローテ】人気の“無敗馬”に連対率0%データ 前走内容の「絶対条件」とは
◆【人気傾向】昨年は7番人気が優勝も、注意すべき「1番人気」に共通する好走条件
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「朝日杯FS編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。