過去10年、根岸Sは1番人気【4-3-0-3】と連対率70.0%を誇り、昨年も1番人気のレッドルゼルが制した。しかし、2着には10番人気のワンダーリーデルが突っ込み、馬連は5370円の好配当。
いわゆる“ヒモ荒れ”を狙うのが当レースのセオリーで、なかでも狙いは上がり最速馬。上がり1位の馬は【5-2-2-2】で単回収値364、2位は【3-1-3-3】で同134、3位は【2-1-1-6】で同121と、回収値100オーバーを記録している。
4角10番手以下だった馬は【7-3-5-46】。前述のワンダーリーデルは4角最後方の16番手から上がり1位で2着、20年の9番人気スマートアヴァロンは4角12番手から上がり1位で3着で、今年も差し・追込に「穴馬」は潜んでいると見た。
◆【根岸ステークス2022予想/穴馬アナライズVol.2】人気落ちで“妙味”の惑星 近走不振も「東京コースで再浮上」
■スリーグランド
1番人気に支持された前走・すばるSではダッシュがつかず後方からの競馬だったが、上がり2位の末脚で3着。近走は先行や中団からの競馬が板についてきていたものの、後方からでもじっくりと脚を溜めればこのクラスでも通用する強烈な末脚があることを証明してみせた。
これまでのキャリア19戦のうち、ダート1400mは16戦使われているが、そのなかでも東京ではオープンのバレンタインS勝ちを含む【2-2-0-1】と好成績を収めている。複勝圏を外した1回に関しても5着と掲示板を確保していたし、中1週という強行軍でのもの。このコースが得意であることは疑いようがない。
最後の勝ち星からは1年近く遠ざかっており、今回は想定で6番人気くらいあたりになりそう。得意の条件が揃っていながらもこの人気なら狙ってみたくなる存在で、一発の可能性は十分に考慮しておきたいところだ。
◆【根岸ステークス2022予想/穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“20倍”想定のダークホース 好条件で「上位争いの気配」
▼シルクロードステークス 2022-穴馬アナライズ
◆【シルクロードステークス2022予想/穴馬アナライズVol.1】想定“10人気”前後 前走収穫ありで「軽視できない存在」
◆【シルクロードステークス2022予想/穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“30倍”想定 ハイペース必至で「末脚がハマる」
根岸ステークス2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】最高評価「S」は完成形を迎えた有力馬 気迫、覇気は申し分なく「万全の仕上げ」
◆【A評価】オメガレインボーに「A」の高評価 バリエーション豊富な“予行演習”で重賞Vへ
◆【A評価】タガノを上回る高評価は勢い増す伏兵 闘志に火が付き「最高潮と言える状態」
◆【B評価】人気の一角に不満の低評価「B」 気持ちが乗らず「精神面でまだ整っていない」
▼穴馬予想
◆【危険な人気馬-前編】人気の一角は“消し” フェブラリーSの前哨戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】人気馬を上回る“実績”を持つ古豪に本命視 「前走は消化不良の一戦」で巻き返し必須
▼データ予想
◆【データ攻略-前編】東京巧者の人気馬 条件好転で“鉄板”「馬券内率100%」が後押し
◆【データ攻略-後編】推定オッズ20倍前後の盲点 舞台替わりで「善戦マン」から脱却へ
◆【騎手データ】条件合致で数値“急上昇” 複勝率80%を誇る栗東の大ベテランに注目
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】人気の重賞好走馬に明暗、連対数トップの良枠にオメガレインボーが入る
◆【血統傾向】単回収値「289」の血統構成 東京巧者のあの馬の末脚一閃に期待
◆【脚質傾向】逃げは馬券圏内“0”の不安データ 注目は圧倒的な勝率を誇る「上がり最速」
◆【前走ローテ】ソリストサンダーに追い風 好走馬に該当する「2つの共通点」とは
◆【人気傾向】連対率70%を誇る1人気を信頼も、伏兵馬の激走で「ヒモ荒れ」に警戒
▼UMAJINチャンネル「必勝!岡井塾-シルクロードS編」
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。